2025年から2026年にかけて、半導体業界を見つめてきた者なら誰もが目を疑うような数字が並び始めた。世界半導体市場は史上初めて年間1兆ドルを超えて2兆ドルに迫る規模へと駆け上がり、中でもDRAMとNANDという2大メモリの市場が「異常」としか言いようのない急拡大を見せている。 DRAMとNANDのスポット価格は1年半余りで約10倍に跳ね上がり、PC・スマートフォン・ゲーム機などのデジタル家電用のメモリが「ぜんぜん足りない」という悲鳴が世界中から聞こえてくる。 本稿では、公開データなどを基に、(1)なぜメモリ市場がこれほど異常に成長しているのか、そして(2)その成長はいつまで続くのか、という2つの問題を、順を追って解き明かしていきたい。 半導体市場の急拡大 図1は、世界半導体市場統計(WSTS)のデータと2026年春季予測値をもとに、1990年から2027年までの世界半導体市場規模の推移を

