オリィ研究所の吉藤健太朗代表が手に持つのが分身型ロボットOrihime(オリヒメ)。「黒い方がかっこいい」と、自作の“黒い白衣”を常に着用している。 (写真=菊池 くらげ) 今、このオリヒメが注目を浴びている。病気などで通学や通勤ができなくても、オリヒメを通して、周囲とコミュニケーションがとれる。全身の筋肉が衰えていく難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者が眼球の動きだけでオリヒメを操作し、意思を伝達することも可能だ。 「僕自身、まともに学校に通っていなかったから」 オリィ研究所(東京・港)の吉藤健太朗代表に開発の背景を尋ねると、そんな答えが返ってきた。不登校だった吉藤氏は“変わり者”と見られていた。しかし、周囲と異なる経験がイノベーションを生み出した。「1週間ずっと天井を見ながらベッドで過ごしたこともあった。孤独が本当につらかった」。その思いが、自分の分身としてコミュニケーションをするロ

