はじめに 私たちは「実力」という言葉を履き違えています。 特に私がそうでした。様々な人の助力で得た結果、たまたま条件が揃って出せた最高到達点を「自分の実力」だと勘違いしていました。そして、その水準に届かない日々の自分を見て、「なんでもっとできないんだ」と追い込んでいました。結果は散々なものでした。心身ともに疲弊し、パフォーマンスはさらに落ち、悪循環に陥りました。しかし、その経験から大きな学びもありました。 ゾーンに入り、神がかった速度でコードを書く自分。難解なバグを一瞬で特定する自分。私たちは、あの奇跡的な瞬間を「自分の実力」だと信じ、そうでない日を「調子が悪かった」と言い訳します。 逆です。 何もやる気が起きず、頭も回らず、ただ惰性でキーボードを叩いている日。その泥のような日に絞り出したアウトプット。それこそが、紛れもない私の「実力」です。 絶好調のときの成果は、再現性のない「運」や「上

