孫と夏休みの思い出を 読者会議メンバーが新聞社を見学

「孫と一緒に新聞社へ行こう~Reライフ夏休み特別見学会」開催報告

2024.10.09

 Reライフ読者会議メンバーが、夏休み中のお孫さんと朝日新聞東京本社(東京都中央区)を見学するイベント「孫と一緒に新聞社へ行こう~Reライフ夏休み特別見学会」を開催しました。編集局や印刷工場など新聞社内の見学や、朝日新聞朝刊1面コラム「天声人語」の前筆者によるミニトークなどを一緒に楽しみました。

(Reライフプロジェクト・樋口彩子)

Reライフ夏休み特別見学会①

「孫と一緒に新聞社へ行こう~Reライフ夏休み特別見学会」参加者の皆さん

 8月20日に開かれたイベントには、応募者のなかから8組18人が参加しました。社内見学は朝日新聞東京本社の最上階からスタート。目の前に広がるのは2018年に閉場した築地市場跡地です。最大約5万人収容の大規模施設などができる周辺の再開発事業について説明を聞き、写真撮影を楽しみました。

Reライフ夏休み特別見学会⑥

編集局の見学の様子

 その後ニュースを発信する編集局、誤字や脱字、事実関係や言葉の使い方に間違いがないかを確認している校閲作業の様子、記者イベントを収録・配信している動画スタジオなどを見学してから、朝日新聞の1面コラム「天声人語」の前筆者・有田哲文記者によるミニトークの会場に進みます。

Reライフ夏休み特別見学会③

「天声人語」の前筆者・有田哲文記者

 有田記者は2016年4月~2022年9月まで約6年半にわたり「天声人語」を担当しました。当時は2人の筆者が7日間交代で執筆しており、どのようにテーマを決めて毎日書いてきたかについて「今日書くべきことはなんだろう、今日書けることはなんだろう、今日書きたいことはなんだろう、という三つのことをいつも考えていました」と振り返りました。
 ミニトークの相手の宮崎太介・Reライフ.net編集長から「作文や本の読み方のコツは」と質問されると、「作文はまず書きたいことがはっきりしているのが一番大事。学校の場合はテーマを与えられるかもしれないが、テーマを自分に引きつけて、『自分とどうつながるのか』というのを常に考えてみましょう。本は自分の関心ではなくても話題になっている本を読んでみることです」などと話しました。
 読者会議メンバーからの「(天声人語のコーナーの)文字がぴったりに終わるのはすごい。この技術はどうやってできるんですか」(東京都・金子伊佐子さん)という質問には、「天声人語は603文字で、段落も6と決まっています。文字よりも段落が難しく、たまに5段落にしたいときもありました。ひらがなを漢字にしたり句読点を調整したりして、苦しいけれど決まり事だからこそできています」と答えました。

Reライフ夏休み特別見学会④

読者会議メンバーの交流会の様子

 その後、子どもたちは朝日学生新聞社による「なぞとき100クラス~森と未来の授業~」の体験授業に参加し、新聞紙をつくる原料にもなっている木がある森林について学びました。

 読者会議メンバーたちはReライフ.net編集部のメンバーを交えた交流会に参加。読者会議メンバーになったきっかけや、日ごろの孫との交流の様子や向き合い方、朝日新聞の記事への感想、Reライフの活動に対する要望などを語り合いました。

Reライフ夏休み特別見学会⑦

築地工場で夕刊を印刷する様子を見学

 最後は人気の見学スポット、印刷工場で集合。まだ静かな工場内で、新聞印刷についての説明を聞きながら印刷が始まるのを待ちます。

 輪転機が最初は速度を抑えて印刷しながら油汚れや水汚れがないか、写真やカラー印刷のずれがないかを確認すること、確認を終えたらスピードが上がり、最高時速は49km、最大で1秒間に25部刷れることが紹介されました。説明の通り、夕刊を刷り始めてしばらくすると輪転機がスピードアップして音が変わることを体感しながら、次々と印刷されていく様子を見学しました。子どもたちも写真を撮ったり、刷り上がったばかりの夕刊を広げたりして楽しんでいました。

Reライフ夏休み特別見学会⑧

紙庫の見学=写真はいずれも篠田英美撮影

 さらに紙庫も訪れました。オペレーター1人とロボット輸送で紙が運ばれていること、1ロールが長さ14キロ、築地から東京ディズニーリゾートまでの距離分の紙が巻かれているという説明に、参加者も驚いた様子でした。

 

 今回のイベントの最後には「世代の異なる人との交流ができるイベントを」という意見をいただきました。また、アンケートや感想では「新聞が完成するまでの舞台裏を見学できて有益だった。裏方の人たちの働きがあって初めてできあがることがよく分かりました」(栃木県・眞田松吉さん)、「久しぶりに会えた孫がこのイベントをすごく楽しんでくれて、成長を感じることができました。読者会議メンバーと交流できたのもうれしかった」(東京都・新橋鳩美さん)といった声も寄せられました。
 ほかにもいただいたご意見を含め、今後の読者会議のイベントやコンテンツに生かしていきます。

岡山県から孫2人と日帰りで上京して参加した松岡亨さん(66歳) 「孫が自由研究発表」

 インキの臭いがする工場で輪転機が回り、印刷したての湿った新聞を手にするのは、日ごろは新聞を読んでいない孫たちにとって貴重な経験でした。熱心にメモをしていて、自由研究にまとめたものが小学校で展示されているそうです。5年生という社会科見学をするのにちょうど良い時期に参加できてよかったです。

Reライフ夏休み特別見学会(松岡さん)

写真右から松岡さんと孫の澪さん(小学5年生)、輝さん(小学3年生)=松岡さん提供

イベントの募集にあわせて実施した「孫とのかかわり」アンケートから

 今回のイベントについては、募集時にお孫さんとのかかわりなどについてアンケートを実施。約50人の方々が回答してくれました。

Reライフ夏休み特別見学会につくグラフ

 

Q:人生後半の充実に、お孫さんの存在やお孫さんとの交流はどれくらいかかわってきますか

 「まあまあかかわる」が37.7%と最も多く、「とてもかかわる」が30.2%、「どちらともいえない」が22.6%と続きました。

 アンケートで寄せられたご意見も紹介します。(孫は18歳以下の人数)

<とてもかかわる>
・自分の子育ての時にはじっくりと見守ることが出来なかったが、孫には出来る。自分自身がよみがえるような感覚。この時間が私の今生きる糧となっている。(茨城県、60代女性、孫2人)
・孫のことに色々関わることで現在の社会事情も知ることができる。(奈良県、70代男性、孫1人) 

<まあまあかかわる>
・子供は年齢とともに興味が変わるので体力や頭脳的にかかわれるものがあれば、対応したい。最近は無理に押し付けないようにしている。(東京都、70代男性、孫3人) 
・子育てでは思い描く余裕がなかったことを、心に余裕をもって考えることができると感じます。よき人生を歩んでほしいと思いつつ、少しだけ長生きするかな、と穏やかな気持ちになっている自分に驚きます。(東京都、70代女性、孫2人) 

<どちらともいえない>
・孫が楽しく、あるいは幸せな人生を送ってもらえればそれでいいので、私自身の生活の充実とは別と考えています。(東京都、60代男性、孫2人)

Q.これまでのお孫さんとの思い出で、印象深いものについて教えて下さい

・コロナ禍でお互い会えない時に 子どもが両家にすごろくを買ってくれて、孫とオンラインですごろくをしました。話し相手がいなかったので、気分転換になりました。子どもが仕事で忙しい時に、孫に遠隔で読み聞かせをすることも楽しみの一つでした。今は遠くても関われるのでうれしい。 もちろん、食事会やどこか一緒に行くこともあるが、コロナ禍の憂鬱(ゆう・うつ)な時期に孫と関われたのはよかった。(東京都、70代女性、孫4人)

・たまたま帰省してきていた2023年の正月早々に孫がコロナに感染。救急車に来てもらって救急病院に連れて行ってもらった。3日間高熱が続き、幼児なので解熱剤の座薬だけでとても心配だったが、何とか持ち直してくれたこと。(兵庫県、70代男性、孫2人) 

・小さい時のお守です。息子夫婦は共働きだったため二人の孫が保育園に入るまでと、保育園時代は母親の都合の悪い時、また小学校時代は放課後に預かっていました。お守は大変でしたが楽しいものでした。(鳥取県、70代女性、孫2人)

・夏休みに家庭用プールで水遊びをし、水の中で「お店屋さんごっこ」などを通して会話を交わし合い、とても喜んでくれたこと。(東京都、60代男性、孫2人) 

・孫が3歳の時、二人で神戸空港から1時間の体験飛行をしたこと。(兵庫県、60代男性、孫2人)

・私たち祖父母と孫だけで北海道に旅行したこと。(神奈川県、70代女性、孫2人)

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