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はてなキーワード: 梯子とは

2026-07-13

売国反米カルト従業員を追い出さな旅館箱根存在しているらしい

自民党なんてすぐいなくなるのに

そっちに協力しても梯子外されるぞ

2026-06-22

USAゆっくり こと モーティリックによる資本主義社会 https://x.com/SizweLo/status/2068663494866608170

モーティ資本主義は、誰でも十分に努力すれば金持ちになるチャンスを与えてくれるんだ。

 

リック:なんてことだ、モーティ資本主義は全員が勝てば機能しないんだよ。貧困必要なんだ。誰かが低賃金仕事を引き受けないと、利益が上へ上へと流れない。もし全員が本当の経済的安定を手に入れたら、誰もそんな仕事に就かなくてシステム崩壊するよ。

 

モーティ:でもリック、それが市場の仕組みだよ。価値提供する人が多いほど稼げるんだ。

 

リック:それを、海外で君のiPhoneを組み立ててる子供に言ってみな。1セントにも満たない賃金で働いてるのに、CEOはそれで何百万も稼いでるんだ。資本主義労働報酬するんじゃない、所有を報酬するんだ。努力して梯子を登るんじゃない、梯子を所有することで登るんだ。労働者たちが集まって生み出す価値は、バハマに住む株主なんかよりずっと大きいよ。

 

モーティ:わかったけど、それは自由についてじゃないの?人々は良い選択をすればまだ這い上がれるよ。何も持たないところから成功した人たちを見てみろよ、起業家セレブみたいな。

 

リック:それは例外だよ、バカ。それがTVに出てる理由さ。成功する1人に対して、何百万もの人々が同じ幸運コネセーフティネットを持たないせいで、ずっと足踏みしてるんだ。システムはその手のストーリー必要としてるんだよ、人々が公平だと信じさせるためにね。

2026-06-21

中国旧日本軍が遺棄した10万発の化学兵器がまだあるとか中国動物血液を人に輸血する実験をした疑いとか、酷い事したんだなとは思うね。旧日本軍の悪行、沖縄でもスパイの疑いかけて民間人を殺しまくったとかアメリカ人捕虜の生体解剖実験遠藤周作海と毒薬」の元ネタ)とかまあ全方位にひどいんだわ。このまま排外主義極右軍拡レイシズムセクシズムに突き進んだら、今まで黙っていた各方面から恨みが吹き上げてまずはアジアからハブられ欧州から口撃されアメリカには梯子をはずされるんじゃないの。オランダ人慰安婦にしたり捕虜虐待したりしてたから、昭和天皇オランダ行ったときは車に卵や魔法瓶投げつけられてたんだからな。今上天皇若いからオランダ国王と友好外交して今回の歓迎があるけど、信頼をつくるのは長時間かかるが壊すのは一瞬なんだよな

2026-06-15

普通交渉において騙し討ちがしたいのなら、徹底的に相手を信用させるのが重要なわけで…😟

徹底して相手を信用させる、約束は守る、

その状態から、肝心のところで、いきなり梯子を外す、

敵は完全にこちらを信用していたので大混乱、

というのは分かるけど…😟



普段交渉からアメリカ側が約束を守らない、

停戦合意したのに撃って来た、また守らないかもしれない、

交渉として駄目でしょ…😟



騙し討ちしたいなら、徹底的に相手を信用させる、

そうでないなら、最初から交渉放棄してるわけで…😟

2026-06-04

充実した夜の時間を楽しめている増田棲丸イテ飯のたをン家事乗る与太執事ウュ時(回文

おはようございます

今週号の週刊マッハダッシュ巻頭カラー6ページの大特集号で刊行周年記念号みたいなのよ!

そんでいつもより大きくたくさんのページがあるみたいで、

分厚いの!

たぶん今週号の週刊マッハダッシュの角に頭をぶつけたら大変なことになるたんこぶができるって騒ぎではないと思うので、

気を付けた方がいいわよ!

よくさ、

豆腐の角に頭をぶつけてってくだりあるじゃない?

あれ高速で走っている時速100キロメートルの車の荷台から

車の進行方向とは反対方向に時速100キロメートルで射出できる豆腐発射装置から豆腐を発射したら、

どうなるのかしら?って思ってAIに尋ねてみたら

豆腐は高速で射出されず発射した地点に落ちるでしょう!って

まるで雨は夜更け過ぎに雪へと変わるでしょう!って山下達郎さんみたいなこというのよ!

そんなようなことも今AIは超賢くて答えられちゃうのね!ってビックリしたのと同時に

時速100キロメートルの車の荷台から行方向とは反対向きに豆腐を高速で射出してその豆腐の角が人の頭に当たっても大丈夫ってことらしいの。

ふーん、

いったい豆腐をどのぐらいの速さで撃ち出したらいいのかしらね

豆腐の角に頭をぶつけておいきなさい!って言っちゃいたいそうなそれなんて釈由美子さんが出てたドラマスカイハイ?って言っちゃいそうなところなのよね。

今週号の週刊マッハダッシュ雑誌の角がとんがっているので気を付けて読むわ。

ドラマで思い出したんだけど、

『風、薫る』とかそういうドラマ俳優枠ではないお笑いから役者さんとして出場している俳優さんっているでしょ?

今回のこの『風、薫る』では、

ずん飯尾和樹さんだったり、

最近シソンヌじろうさんとか、

またそのじろうさんが、

梯子から落っこちて腰を痛めて上手く歩けなくて家で療養してるんだけど、

そこにその『風、薫る』のダブルヒロインがやって来て看護していくの。

主人公たちがいろいろお世話するときに、

「髪洗いましょうか?」なんて言ったとき

一旦断るような口ぶりで「いや」って言っておいて一瞬の間を開けて「助かる」っていうのあれズルいわ。

笑かしにかかってない?

言葉の端々のその一言が笑っちゃうのよね。

ずんの飯尾さんにしろ

配役の役では看護学校の用務員さん的な立ち位置なんだけど、

眼鏡を掛けさせてくれてなくて、

飯尾さんの必殺技の、

忍法メガネ残しや、

一歩二歩三歩目からメガネとデッドヒート!ってのが見れなくて、

飯尾さんのメガネ封印されているのが惜しいわ。

その点、

シソンヌじろうさんは小道具はない代わりに台詞回しで笑わせようとして

でも役の役割は真面目にやっていておかしなことを言うもんだから

あれ絶対に笑わせにかかってるわ!って思っちゃって、

つまんないな!って思っていたけれど急にここになって『風、薫る』が面白くなってきたところなのよ!

なんか、

いよいよエンジンかかってきたんじゃない?って。

最近は、

そうやってお風呂に入りながらゆっくりドラマ1話だけ見て

しっかり温まってケアしてんのよ。

そんで、

それが抜群に効いているのか?

さすがメディカルバブの通常版とは泡の出方が2倍なのは伊達じゃないわよね。

そのメディカルバブを手に握りしめて浴槽に入りまるで少女の思いが手のひらの中で儚く消えていくような世界を救えなかったときの残念な気持ちをよそに、

スプラトゥーン3が調子良いのよ。

高台に登って地を這う相手チームのメンバーに高いところからハイドラントで一斉掃射!

おお!

なんか凄く罪深いことをやってるような気がする罪悪感に駆られるわ。

まるで相手チームのメンバーイカのようだ!ってムスカのようなことを言いたいような展開のバトル。

でも調子に乗っていると、

相手チームの必殺技トリプルトルネードをお見舞いされて逆にキルされちゃうという始末。

やっぱり上手くはいかないものね。

でも高台に登って上から見張って撃つっていうのは快感だわ。

なんかセコい戦法っぽいけれど、

これがめっぽう有効に効くときは効くので、

ついつい調子に乗っちゃうのよね。

というか、

ここ最近の頭の痛いので、

お酒を飲むのハイボールをしばらく止めてみたらなんかこんなにも夜の可処分時間が充実するものなの?って

いつも『シャインポストライブビューモードを観ていたら眠たくなっちゃうのとは違って、

最後最後まで寝る最後の瞬間まで、

時間有効なのよ!

でもただでさえ、

首を前に傾けてスマホゲームのそうよ!NIKKEをやろうものなら首に負担がかかって頭痛くなる予兆がやって来る寸前のところまでで立ち止まって私は正しい真っ直ぐな姿勢でNIKKEと向き合うようにして真っ直ぐにプレイスタイルを見直すの。

やっぱり、

なんだかスマホ首がなんとなく頭痛の原因なのかしら?ってそう思ってしまうような気がする説濃厚で、

ちょっとでも首が前に傾くと、

ヤバい!ってなるの。

プロレスラーって膝に爆弾を抱えがちこれ歴代膝に爆弾を抱えていたプロレスラー表を作ったら、

おおよそのプロレスラーが膝に爆弾を抱えているように、

私も首がそれみたいな感じなのよね。

今日こそは首パワー肩パワー王に謁見しにいくから

私があとどのぐらいの経験値を重ねれば次のレヴェルに上がるのか聞いてくるわ!

てかそれって教会だったわよね。

うふふ。




今日朝ご飯

納豆巻きにしました!

久しぶりじゃないかしら?納豆巻き!って感じの歓喜に包まれる中、

美味しく巻いていただいたわよ。

やっぱり朝の納豆身体にみなぎるパワーが違いすぎる美味さだわ。

しっかり食べて今日はどうか頭痛くなりませんように!って祈るのよ。

デトックスウォーター

レモン炭酸水ウォーラーにしたわよ。

あと2本でなくなっちゃうので、

ストック追加注文しておかないと!って

忘れないように注文しておくわよ!

ハイボールの代わりにお酢炭酸で割る飲み物に変えて飲んでるけど

それでもなかなかの満足感よ。




すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2026-05-18

ネトゲ廃人主婦とのお別れ

仲良くしていた主婦の人とお別れしようと思う。

人がMMO依存していく様を見て、なんとなく書きたくなったので書く。



彼女ゲームを始めたころはそうでもなかった。

しかし、繋がりたいタグなどでフォロワーが増える毎に彼女MMO生活は徐々にキラキラしてきた。



まずは軽いフレンド交流から始まったそれは、元より距離バグ気味のあった彼女にはよい刺激になったらしい。

周囲の人が相方やうちよそ相手を組んで交流をしていると知った彼女は「私は主婦でうちよそは旦那公認リアル発展の可能性もないのでおすすめ物件です!誰か声掛け待ってます!」と宣伝しまくるようになり、1年も経たずにめでたくうちよそ相手を見付けてゴールイン(結婚式ロールプレイつき)。

ゲーム内の花束アイテムを持ってプロポーズ()をしたらしい。



ゲームの中での疑似恋人を手に入れたことで、彼女はより一層ゲームに自らの居場所を感じてのめり込み始める。



最初は「誘ってくれたら懐きます」「尻尾振ります」と誘われ待ちばかりであったが、身内と呼ばれるメンバーが増えたことにより本人の積極性が出てくると、いつの間にか彼女の月の予定はいつもフレンドと遊ぶ予定で埋まっているような状況に変化していた。

「こんなに予定で埋まってる笑」と周囲に自慢するようになり「あれ行きましょう!企画しますよ!」「私もついていきます!」「この日は空いているので都合のいい日があれば」ととにかく予定を入れまくるようになった。



子供が成長したらいつ遊べるか分からいから」というのが彼女の考えだったが、子供が寝ている時間を見計らって…だったゲームも、子供が入らないように部屋に閉じこもりするようになっていた。

繋いだVC子供の声が何度入り込んでも「子供旦那が見てるから大丈夫!」

子供が部屋に入ってきても「いつも入ってこないようにしてるのにごめんね~!」と軽く謝ってゲームを続ける姿は正直怖かった。その頃彼女はもはや子供と遊ぶ時間を削ってまでゲームに熱中していた。



そんなに毎日遊ぶ予定を詰めていれば子供の体調によるイレギュラーも起きる。

時期は年末子供旦那インフルでダウンしていてもお構いなしに「私は元気なので行きますね!」とゲームで遊んでる始末であった。

子供入院するかも…という時にさえ、「子供入院したらしばらく遊べないから」と決めていた予定の日付を早めてまでフレンドと遊んでいた。

唯一彼女ドタキャンするのは自分風邪でダウンした時のみであった。



もちろん彼女オフ会にも来る。

同性だからそういう心配もないと言っていたうちよそ相手とは早々にオフ会で邂逅し、今や毎月オフ会をするようになっていた。

日帰りだったそれもいつの間にやら土日での一泊二日が普通になっていき、二日連続で別のオフ会梯子して楽しむ姿もよく見るようになった。

誰々さんと遊びました~!と楽しそうに報告する姿も、それが家庭に3歳の子供がいる母親がやっているのだと思うと、素直にいいなぁとは思えなくなってくる。

誘う方も気が遣えないのか?なんて思うが、本人が「大丈夫!いける!」って言ってるのならそれを信じるしかないだろう。



平日昼間に子供の世話をしているにしても、一緒に遊んでいる相手に「お子さんは大丈夫なんですか?」と聞かれてしまうほど毎晩誰かと遊ぶ予定を入れてゲームに夢中になる様子も、子供の体調よりもゲーム約束を優先してしまう様子も、長期休み家族時間よりもオフ会に足を伸ばしがちな様子も、うちよそ相手と第二の恋愛を擬似的に楽しんでいる様子も。

彼女母親になるには幼すぎたのとしか思えなかった。

もしくは、専業主婦にとってMMORPGというのはそれほどまでに依存性が強いのだろうか。



まだ物心もついていなさそうな子供は、毎晩21時になると消える母親に何を思うのか。

長期休みになるとオフ会に旅立つ母親に何を感じるのか。



そんなことを思いつつ、きったねぇ部屋がSNSにあがる度に育児息抜きと称してゲームするなら部屋くらいまともに綺麗にしろよとあら捜しを始めてしまうようになったので距離をおこうと思った。



2026-05-07

The Finals には知らないと不利になるtipsいろいろある

ジャンパは斜めに置くとめっちゃ遠くに飛べる

ガムとガスは火で消せる

火はモクで消せる

ケルベロスは火属性がある

家の屋根裏に上る梯子ジャンプでモーションなしで届く

家の窓を外側からよじ登ると階段上るより早い

グレは下手投げでその場に落とせる

2026-05-04

anond:20260502172319

数年前にマンションの上の部屋の玄関ストッパーで開かないようにした上で

ベランダから梯子で登って●害したおぢもいたよなぁ。

女子大生は寝起きでパジャマのまま襲われたとか。

そのときのお母さーんという悲鳴を近所の人が聞いていたとか・・・

騒音は恐ろしい。

2026-04-23

anond:20260423184346

 こうなってくると何をいうても、直ぐそこへ持ってくるので話がゆきつまってしまう。二人の内でどちらか一人が、すこうしほんの僅かにでも押が強ければ、こんなに話がゆきつまるのではない。お互に心持は奥底まで解っているのだから吉野紙を突破るほどにも力がありさえすれば、話の一歩を進めてお互に明放してしまうことが出来るのであるしかしながら真底からおぼこな二人は、その吉野紙を破るほどの押がないのである。またここで話の皮を切ってしまわねばならぬと云う様な、はっきりした意識も勿論ないのだ。言わば未まだ取止めのない卵的の恋であるから、少しく心の力が必要な所へくると話がゆきつまってしまうのである

 お互に自分で話し出しては自分が極りわるくなる様なことを繰返しつつ幾町かの道を歩いた。詞数こそ少なけれ、その詞の奥には二人共に無量の思いを包んで、極りがわるい感情の中には何とも云えない深き愉快を湛えて居る。それでいわゆる足も空に、いつしか田圃も通りこし、山路へ這入った。今度は民子が心を取り直したらしく鮮かな声で、

「政夫さん、もう半分道来ましてしょうか。大長柵おおながさくへは一里に遠いッて云いましたねイ」

「そうです、一里半には近いそうだが、もう半分の余来ましたろうよ。少し休みましょうか」

わたし休まなくとも、ようございますが、早速お母さんの罰があたって、薄すすきの葉でこんなに手を切りました。ちょいとこれで結わえて下さいな」

 親指の中ほどで疵きずは少しだが、血が意外に出た。僕は早速紙を裂いて結わえてやる。民子が両手を赤くしているのを見た時非常にかわいそうであった。こんな山の中で休むより、畑へ往いってから休もうというので、今度は民子を先に僕が後になって急ぐ。八時少し過ぎと思う時分に大長柵の畑へ着いた。

 十年許り前に親父おやじが未だ達者な時分、隣村の親戚からまれ余儀なく買ったのだそうで、畑が八反と山林が二町ほどここにあるのである。この辺一体に高台は皆山林でその間の柵が畑になって居る。越石こしこくを持っていると云えば、世間体はよいけど、手間ばかり掛って割に合わないといつも母が言ってる畑だ。

 三方林で囲まれ、南が開いて余所よその畑とつづいている。北が高く南が低い傾斜こうばいになっている。母の推察通り、棉は末にはなっているが、風が吹いたら溢れるかと思うほど棉はえんでいる。点々として畑中白くなっているその棉に朝日がさしていると目まぶしい様に綺麗だ。

「まアよくえんでること。今日採りにきてよい事しました」

 民子は女だけに、棉の綺麗にえんでるのを見て嬉しそうにそう云った。畑の真中ほどに桐の樹が二本繁っている。葉が落ちかけて居るけれど、十月の熱を凌しのぐには十分だ。ここへあたりの黍殻きびがらを寄せて二人が陣どる。弁当包みを枝へ釣る。天気のよいのに山路を急いだから、汗ばんで熱い。着物を一枚ずつ脱ぐ。風を懐ふところへ入れ足を展のばして休む。青ぎった空に翠みどりの松林百舌もずもどこかで鳴いている。声の響くほど山は静かなのだ天と地との間で広い畑の真ン中に二人が話をしているのである

「ほんとに民子さん、きょうというきょうは極楽の様な日ですねイ」

 顔からから汗を拭いた跡のつやつやしさ、今更に民子の横顔を見た。

「そうですねイ、わたし何だか夢の様な気がするの。今朝家うちを出る時はほんとに極りが悪くて……嫂ねえさんには変な眼つきで視られる、お増には冷かされる、私はのぼせてしまいました。政夫さんは平気でいるから憎らしかったわ」

「僕だって平気なもんですか。村の奴らに逢うのがいやだから、僕は一足先に出て銀杏の下で民さんを待っていたんでさア。それはそうと、民さん、今日はほんとに面白く遊ぼうね。僕は来月は学校へ行くんだし、今月とて十五日しかないし、二人でしみじみ話の出来る様なことはこれから先はむずかしい。あわれッぽいこと云うようだけど、二人の中も今日だけかしらと思うのよ。ねイ民さん……」

「そりゃア政夫さん、私は道々そればかり考えて来ました。私がさっきほんとに情なくなってと言ったら、政夫さんは笑っておしまいなしたけど……」

 面白く遊ぼう遊ぼう言うても、話を始めると直ぐにこうなってしまう。民子は涙を拭うた様であった。ちょうどよくそこへ馬が見えてきた。西側山路から、がさがさ笹にさわる音がして、薪たきぎをつけた馬を引いて頬冠ほおかむりの男が出て来た。よく見ると意外にも村の常吉である。この奴はいつか向うのお浜に民子を遊びに連れだしてくれと頻しきりに頼んだという奴だ。いやな野郎がきやがったなと思うていると、

「や政夫さん。コンチャどうも結構なお天気ですな。今日は御夫婦で棉採りかな。洒落しゃれてますね。アハハハハハ」

「オウ常さん、今日は駄賃かな。大変早く御精が出ますね」

「ハア吾々なんざア駄賃取りでもして適たまに一盃いっぱいやるより外に楽しみもないんですからな。民子さん、いやに見せつけますね。余あんまり罪ですぜ。アハハハハハ」

 この野郎失敬なと思ったけれど、吾々も余り威張れる身でもなし、笑いとぼけ常吉をやり過ごした。

馬鹿野郎、実に厭なやつだ。さア民さん、始めましょう。ほんとに民さん、元気をお直しよ。そんなにくよくよおしでないよ。僕は学校へ行ったて千葉もの、盆正月の外にも来ようと思えば土曜の晩かけて日曜に来られるさ……」

「ほんとに済みません。泣面なきつらなどして。あの常さんて男、何といういやな人でしょう」

 民子襷掛け僕はシャツに肩を脱いで一心に採って三時間ばかりの間に七分通り片づけてしまった。もう跡はわけがいか弁当にしようということにして桐の蔭に戻る。僕はかねて用意の水筒を持って、

「民さん、僕は水を汲くんで来ますから留守番を頼みます。帰りに『えびづる』や『あけび』をうんと土産みやげに採って来ます

「私は一人で居るのはいやだ。政夫さん、一所に連れてって下さい。さっきの様な人にでも来られたら大変ですもの

だって民さん、向うの山を一つ越して先ですよ、清水しみずのある所は。道という様な道もなくて、それこそ茨いばらや薄すすきで足が疵だらけになりますよ。水がなくちゃ弁当が食べられないから、困ったなア、民さん、待っていられるでしょう」

「政夫さん、後生から連れて行って下さい。あなたが歩ける道なら私にも歩けます。一人でここにいるのはわたしゃどうしても……」

「民さんは山へ来たら大変だだッ児になりましたネー。それじゃ一所に行きましょう」

 弁当は棉の中へ隠し、着物はてんでに着てしまって出掛ける。民子は頻りに、にこにこしている。端はたから見たならば、馬鹿馬鹿しくも見苦しくもあろうけれど、本人同志の身にとっては、そのらちもなき押問答の内にも限りなき嬉しみを感ずるのである。高くもないけど道のない所をゆくのであるから笹原を押分け樹の根につかまり、崖を攀よずる。しばしば民子の手を採って曳ひいてやる。

 近く二三日以来の二人の感情では、民子が求めるならば僕はどんなことでも拒まれない、また僕が求めるならやはりどんなことでも民子は決して拒みはしない。そういう間柄でありつつも、飽くまで臆病に飽くまで気の小さな両人ふたりは、嘗かつて一度も有意味に手などを採ったことはなかった。しかるに今日は偶然の事から屡手を採り合うに至った。這辺このへんの一種云うべからざる愉快な感情経験ある人にして初めて語ることが出来る。

「民さん、ここまでくれば、清水はあすこに見えます。これから僕が一人で行ってくるからここに待って居なさい。僕が見えて居たら居られるでしょう」

「ほんとに政夫さんの御厄介ですね……そんなにだだを言っては済まないから、ここで待ちましょう。あらア野葡萄えびづるがあった」

 僕は水を汲んでの帰りに、水筒は腰に結いつけ、あたりを少し許り探って、『あけび』四五十と野葡萄一もくさを採り、竜胆りんどうの花の美しいのを五六本見つけて帰ってきた。帰りは下りから無造作に二人で降りる。畑へ出口で僕は春蘭しゅんらんの大きいのを見つけた。

「民さん、僕は一寸『アックリ』を掘ってゆくから、この『あけび』と『えびづる』を持って行って下さい」

「『アックリ』てなにい。あらア春蘭じゃありませんか」

「民さんは町場もんですから、春蘭などと品のよいこと仰おっしゃるのです。矢切百姓なんぞは『アックリ』と申しましてね、皸あかぎれの薬に致します。ハハハハ」

「あらア口の悪いこと。政夫さんは、きょうはほんとに口が悪くなったよ」

 山の弁当と云えば、土地の者は一般に楽しみの一つとしてある。何か生理上の理由でもあるか知らんが、とにかく、山の仕事をしてやがてたべる弁当不思議うまいことは誰も云う所だ。今吾々二人は新らしき清水を汲み来り母の心を籠こめた弁当を分けつつたべるのである。興味の尋常でないは言うも愚おろかな次第だ。僕は『あけび』を好み民子は野葡萄をたべつつしばらく話をする。

 民子は笑いながら、

「政夫さんは皸の薬に『アックリ』とやらを採ってきて学校へお持ちになるの。学校で皸がきれたらおかしいでしょうね……」

 僕は真面目に、

「なアにこれはお増にやるのさ。お増はもうとうに皸を切らしているでしょう。この間も湯に這入る時にお増が火を焚たきにきて非常に皸を痛がっているから、その内に僕が山へ行ったら『アックリ』を採ってきてやると言ったのさ」

「まアあなたは親切な人ですことね……お増は蔭日向かげひなたのない憎気のない女ですから、私も仲好くしていたんですが、この頃は何となし私に突き当る様な事ばかし言って、何でもわたしを憎んでいますよ」

「アハハハ、それはお増どんが焼餅をやくのでさ。つまらんことにもすぐ焼餅を焼くのは、女の癖さ。僕がそら『アックリ』を採っていってお増にやると云えば、民さんがすぐに、まアあなたは親切な人とか何とか云うのと同じ訣わけさ」

「この人はいつのまにこんなに口がわるくなったのでしょう。何を言っても政夫さんにはかないやしない。いくらだってお増が根も底もない焼もちだ位は承知していますよ……」

「実はお増も不憫ふびんな女よ。両親があんなことになりさえせねば、奉公人とまでなるのではない。親父は戦争死ぬ、お袋はこれを嘆いたがもとでの病死、一人の兄がはずれものという訣で、とうとうあの始末。国家のために死んだ人の娘だもの、民さん、いたわってやらねばならない。あれでも民さん、あなたをば大変ほめているよ。意地曲りの嫂にこきつかわれるのだから一層かわいそうでさ」

「そりゃ政夫さん私もそう思って居ますさ。お母さんもよくそうおっしゃいました。つまらないものですけど何とかかとか分けてやってますが、また政夫さんの様に情深くされると……」

 民子は云いさしてまた話を詰らしたが、桐の葉に包んで置いた竜胆の花を手に採って、急に話を転じた。

「こんな美しい花、いつ採ってお出でなして。りんどうはほんとによい花ですね。わたしりんどうがこんなに美しいとは知らなかったわ。わたし急にりんどうが好きになった。おオえエ花……」

 花好きな民子は例の癖で、色白の顔にその紫紺の花を押しつける。やがて何を思いだしてか、ひとりでにこにこ笑いだした。

「民さん、なんです、そんなにひとりで笑って」

「政夫さんはりんどうの様な人だ」

「どうして」

「さアどうしてということはないけど、政夫さんは何がなし竜胆の様な風だからさ」

 民子は言い終って顔をかくして笑った。

「民さんもよっぽど人が悪くなった。それでさっきの仇討あだうちという訣ですか。口真似なんか恐入りますナ。しかし民さんが野菊で僕が竜胆とは面白い対ですね。僕は悦よろこんでりんどうになります。それで民さんがりんどうを好きになってくれればなお嬉しい」

 二人はこんならちもなき事いうて悦んでいた。秋の日足の短さ、日はようやく傾きそめる。さアとの掛声で棉もぎにかかる。午後の分は僅であったから一時間半ばかりでもぎ終えた。何やかやそれぞれまとめて番ニョに乗せ、二人で差しあいにかつぐ。民子を先に僕が後に、とぼとぼ畑を出掛けた時は、日は早く松の梢をかぎりかけた。

 半分道も来たと思う頃は十三夜の月が、木この間まから影をさして尾花にゆらぐ風もなく、露の置くさえ見える様な夜になった。今朝は気がつかなかったが、道の西手に一段低い畑には、蕎麦そばの花が薄絹を曳き渡したように白く見える。こおろぎが寒げに鳴いているにも心とめずにはいられない。

「民さん、くたぶれたでしょう。どうせおそくなったんですから、この景色のよい所で少し休んで行きましょう」

「こんなにおそくなるなら、今少し急げばよかったに。家の人達にきっと何とか言われる。政夫さん、私はそれが心配になるわ」

「今更心配しても追おっつかないから、まア少し休みましょう。こんなに景色のよいことは滅多めったにありません。そんなに人に申訣のない様な悪いことはしないもの、民さん、心配することはないよ」

 月あかりが斜にさしこんでいる道端の松の切株に二人は腰をかけた。目の先七八間の所は木の蔭で薄暗いがそれから向うは畑一ぱいに月がさして、蕎麦の花が際きわ立って白い。

「何というえい景色でしょう。政夫さん歌とか俳句かいものをやったら、こんなとき面白いことが云えるでしょうね。私ら様な無筆でもこんな時には心配も何も忘れますもの。政夫さん、あなた歌をおやんなさいよ」

「僕は実は少しやっているけど、むずかしくて容易に出来ないのさ。山畑の蕎麦の花に月がよくて、こおろぎが鳴くなどは実にえいですなア。民さん、これから二人で歌をやりましょうか」

 お互に一つの心配を持つ身となった二人は、内に思うことが多くてかえって話は少ない。何となく覚束おぼつかない二人の行末、ここで少しく話をしたかったのだ。民子は勿論のこと、僕よりも一層話したかったに相違ないが、年の至らぬのと浮いた心のない二人は、なかなか差向いでそんな話は出来なかった。しばらくは無言でぼんやり時間を過ごすうちに、一列の雁がんが二人を促すかの様に空近く鳴いて通る。

 ようやく田圃へ降りて銀杏の木が見えた時に、二人はまた同じ様に一種感情が胸に湧いた。それは外でもない、何となく家に這入はいりづらいと言う心持である。這入りづらい訣はないと思うても、どうしても這入りづらい。躊躇ちゅうちょする暇もない、忽たちまち門前近く来てしまった。

「政夫さん……あなた先になって下さい。私極きまりわるくてしょうがないわ」

「よしとそれじゃ僕が先になろう」

 僕は頗すこぶる勇気を鼓こし殊に平気な風を装うて門を這入った。家の人達は今夕飯最中で盛んに話が湧いているらしい。庭場の雨戸は未だ開いたなりに月が軒口までさし込んでいる。僕が咳払せきばらいを一ツやって庭場へ這入ると、台所の話はにわかに止んでしまった。民子は指の先で僕の肩を撞ついた。僕も承知しているのだ、今御膳会議で二人の噂が如何いかに盛んであったか

 宵祭ではあり十三夜ではあるので、家中表座敷へ揃そろうた時、母も奥から起きてきた。母は一通り二人の余り遅かったことを咎めて深くは言わなかったけれど、常とは全く違っていた。何か思っているらしく、少しも打解けない。これまでは口には小言を言うても、心中に疑わなかったのだが、今夜は口には余り言わないが、心では十分に二人に疑いを起したに違いない。民子はいよいよ小さくなって座敷中なかへは出ない。僕は山から採ってきた、あけびや野葡萄えびづるやを沢山座敷中じゅうへ並べ立てて、暗に僕がこんな事をして居たから遅くなったのだとの意を示し無言の弁解をやっても何のききめもない。誰一人それをそうと見るものはない。今夜は何の話にも僕等二人は除のけものにされる始末で、もはや二人は全く罪あるものと黙決されてしまったのである

「お母さんがあんまり甘過ぎる。あアして居る二人を一所に山畑へやるとは目のないにもほどがある。はたでいくら心配してもお母さんがあれでは駄目だ」

 これが台所会議の決定であったらしい。母の方でもいつまで児供と思っていたが誤りで、自分が悪かったという様な考えに今夜はなったのであろう。今更二人を叱って見ても仕方がない。なに政夫を学校へ遣やってしまいさえせば仔細しさいはないと母の心はちゃんときまって居るらしく、

「政や、お前はナ十一月へ入って直ぐ学校へやる積りであったけれど、そうしてぶらぶらして居ても為にならないから、お祭が終ったら、もう学校へゆくがよい。十七日にゆくとしろ……えいか、そのつもりで小支度して置け」

 学校へゆくは固より僕の願い、十日や二十日早くとも遅くともそれに仔細はないが、この場合しかも今夜言渡いいわたしがあって見ると、二人は既に罪を犯したものと定められての仕置であるから民子は勿論僕に取ってもすこぶる心苦しい処がある。実際二人はそれほどに堕落した訣でないから、頭からそうときめられては、聊いささか妙な心持がする。さりとて弁解の出来ることでもなし、また強いことを言える資格も実は無いのである。これが一ヶ月前であったらば、それはお母さん御無理だ、学校へ行くのは望みであるけど、科とがを着せられての仕置に学校へゆけとはあんまりでしょう……などと直ぐだだを言うのであるが、今夜はそんな我儘わがままを言えるほど無邪気ではない。全くの処、恋に陥ってしまっている。

 あれほど可愛がられた一人の母に隠立てをする、何となく隔てを作って心のありたけを言い得ぬまでになっている。おのずから人前を憚はばかり、人前では殊更に二人がうとうとしく取りなす様になっている。かくまで私心わたくしごころが長じてきてどうして立派な口がきけよう。僕はただ一言いちごん、

「はア……」

 と答えたきりなんにも言わず、母の言いつけに盲従する外はなかった。

「僕は学校へ往ってしまえばそれでよいけど、民さんは跡でどうなるだろうか」

 不図ふとそう思って、そっと民子の方を見ると、お増が枝豆をあさってる後に、民子うつむいて膝の上に襷たすきをこねくりつつ沈黙している。如何にも元気のない風で夜のせいか顔色も青白く見えた。民子の風を見て僕も俄に悲しくなって泣きたくなった。涙は瞼まぶたを伝って眼が曇った。なぜ悲しくなったか理由は判然はっきりしない。ただ民子が可哀相でならなくなったのである民子と僕との楽しい関係もこの日の夜までは続かなく、十三日の昼の光と共に全く消えうせてしまった。嬉しいにつけても思いのたけは語りつくさず、憂き悲しいことについては勿論百分の一だも語りあわないで、二人の関係は闇やみの幕に這入ってしまったのである

 十四日は祭の初日でただ物せわしく日がくれた。お互に気のない風はしていても、手にせわしい仕事のあるばかりに、とにかく思い紛らすことが出来た。

 十五日と十六日とは、食事の外用事もないままに、書室へ籠こもりとおしていた。ぼんやり机にもたれたなり何をするでもなく、また二人の関係をどうしようかという様なことすらも考えてはいない。ただ民子のことが頭に充ちているばかりで、極めて単純に民子を思うている外に考えは働いて居らぬ。この二日の間に民子と三四回は逢ったけれど、話も出来ず微笑を交換する元気もなく、うら淋しい心持を互に目に訴うるのみであった。二人の心持が今少しませて居ったならば、この二日の間にも将来の事など随分話し合うことが出来たのであろうけれど、しぶとい心持などは毛ほどもなかった二人には、その場合になかなかそんな事は出来なかった。それでも僕は十六日の午後になって、何とはなしに以下のような事を巻紙へ書いて、日暮に一寸来た民子に僕が居なくなってから見てくれと云って渡した。

 朝からここへ這入ったきり、何をする気にもならない。外へ出る気にもならず、本を読む気にもならず、ただ繰返し繰返し民さんの事ばかり思って居る。民さんと一所に居れば神様に抱かれて雲にでも乗って居る様だ。僕はどうしてこんなになったんだろう。学問をせねばならない身だから学校へは行くけれど、心では民さんと離れたくない。民さんは自分の年の多いのを気にしているらしいが、僕はそんなことは何とも思わない。僕は民さんの思うとおりになるつもりですから、民さんもそう思っていて下さい。明日は早く立ちます。冬期の休みには帰ってきて民さんに逢うのを楽しみにして居ります

  十月十六日

政夫

民子

 学校へ行くとは云え、罪があって早くやられると云う境遇であるから、人の笑声話声にも一々ひがみ心が起きる。皆二人に対する嘲笑かの様に聞かれる。いっそ早く学校へ行ってしまいたくなった。決心が定まれば元気も恢復かいふくしてくる。この夜は頭も少しくさえて夕飯も心持よくたべた。学校のこと何くれとなく母と話をする。やがて寝に就いてからも、

「何だ馬鹿馬鹿しい、十五かそこらの小僧の癖に、女のことなどばかりくよくよ考えて……そうだそうだ、明朝あしたは早速学校へ行こう。民子は可哀相だけれど……もう考えまい、考えたって仕方がない、学校学校……」

 独口ひとりぐちききつつ眠りに入った様な訣であった。

 船で河から市川へ出るつもりだから、十七日の朝、小雨の降るのに、一切の持物をカバン一個ひとつにつめ込み民子とお増に送られて矢切の渡へ降りた。村の者の荷船に便乗する訣でもう船は来て居る。僕は民さんそれじゃ……と言うつもりでも咽のどがつまって声が出ない民子は僕に包を渡してからは、自分の手のやりばに困って胸を撫なでたり襟えりを撫でたりして、下ばかり向いている。眼にもつ涙をお増に見られまいとして、体を脇へそらしている、民子があわれな姿を見ては僕も涙が抑え切れなかった。民子今日を別れと思ってか、髪はさっぱりとした銀杏いちょうがえしに薄く化粧をしている。煤色すすいろと紺の細かい弁慶縞べんけいじまで、羽織も長着も同じい米沢紬よねざわつむぎに、品のよい友禅縮緬ゆうぜんちりめんの帯をしめていた。襷を掛けた民子もよかったけれど今日民子はまた一層引立って見えた。

 僕の気のせいででもあるか、民子十三日の夜からは一日ひとひ一日とやつれてきて、この日のいたいたしさ、僕は泣かずには居られなかった。虫が知らせるとでもいうのか、これが生涯の別れになろうとは、僕は勿論民子とて、よもやそうは思わなかったろうけれど、この時のつらさ悲しさは、とても他人に話しても信じてくれるものはないと思う位であった。

 尤もっと民子の思いは僕より深かったに相違ない。僕は中学校卒業するまでにも、四五年間のある体であるのに、民子は十七で今年の内にも縁談の話があって両親からそう言われれば、無造作に拒むことの出来ない身であるから、行末のことをいろいろ考えて見ると心配の多い訣である。当時の僕はそこまでは考えなかったけれど、親しく目に染しみた民子のいたいたしい姿は幾年経っても昨日の事のように眼に浮んでいるのである

 余所から見たならば、若いうちによくあるいたずらの勝手な泣面と見苦しくもあったであろうけれど、二人の身に取っては、真にあわれに悲しき別れであった。互に手を取って後来を語ることも出来ず、小雨のしょぼしょぼ降る渡場に、泣きの涙も人目を憚はばかり、一言の詞ことばもかわし得ないで永久の別れをしてしまったのである。無情の舟は流を下って早く、十分間と経たぬ内に、五町と下らぬ内に、お互の姿は雨の曇りに隔てられてしまった。物も言い得ないで、しょんぼりと悄しおれていた不憫ふびんな民さんの俤おもかげ、どうして忘れることが出来よう。民さんを思うために神の怒りに触れて即座に打殺さるる様なことがあるとても僕には民さんを思わずに居られない。年をとっての後の考えから言えば、あアもしたらこうもしたらと思わぬこともなかったけれど、当時の若い同志どうしの思慮には何らの工夫も無かったのである八百屋お七は家を焼いたらば、再度ふたたび思う人に逢われることと工夫をしたのであるが、吾々二人は妻戸一枚を忍んで開けるほどの智慧ちえも出なかった。それほどに無邪気な可憐な恋でありながら、なお親に怖おじ兄弟に憚り、他人の前にて涙も拭き得なかったのは如何に気の弱い同志であったろう。

 僕は学校へ行ってからも、とかく民子のことばかり思われて仕方がない。学校に居ってこんなことを考えてどうするものかなどと、自分自分を叱り励まして見ても何の甲斐もない。そういう詞の尻からすぐ民子のことが湧いてくる。多くの人中に居ればどうにか紛れるので、日の中はなるたけ一人で居ない様に心掛けて居た。夜になっても寝ると仕方がないから、なるたけ人中で騒いで居て疲れて寝る工夫をし

2026-04-22

夢 (No.1318 2026/4/22)

←前

その部屋の床は全面半透明のガラスでできており、床下に粘性の高い流動体が回転しているのが透けて見える構造となっていた。例えばそこにシルクの衣を何枚か混ぜておくと、部屋全体を覆う銀河のような巨大な渦を形成することができる。人々はゆっくりと変転するマーブル模様の上を夢見心地で歩き回り、催眠効果酩酊し、心なしか足元もおぼつかなくなる。そして無意識のうちに見知らぬ他人同士が親密になるという仕掛けだ。

私はずいぶん長い時間、流動体の調合に夢中になっていたようだ。すっかり疲れ切ってふと我に返ると、何か所も爪が割れていることに気づいた。とりあえず補強のためにマニキュアを塗っておけばいいだろうか。マホガニーの化粧台に並ぶ無数の小瓶の中からできるだけ自然で目立たない色彩を選び取る。蜜のような滑らかなエナメルの光沢に淡いランプの光が屈折し、バルチックアンバーを思わせる甘味に輝く。狭い室内にたちまち艶めかしいシンナー臭いが充満する。

爪の手入れを終えると、慌ててエレベーターに滑り込む。アルミ製で隙間だらけの、いかにも急場しのぎででっち上げたようなハリボテだ。おまけにエレベーターの籠は途中で二度も横倒しになるほど傾く。無計画増改築されたビル構造物をかいくぐるための苦肉のルートなのだろう。

間もなく扉が開くと、そこは閉鎖した外科病棟だった。私にはなぜだかすべての事情が瞬時に理解できる。医院長が夜逃げして、多数の入院患者が取り残された結果、仕方なく数人の看護士が彼らの世話を有志で続けているのだ。薄暗い受付で太った看護士が暇を持て余して手鏡を覗き込みながら睫毛を梳いている。

病棟の長い通路を抜けるともうひとつ別のエレベーターがある。だがこちらもまたエレベーターとは名ばかりで、中に入ると粗末なアルミ製の梯子が置かれているばかり。結局自分の足で登らなければならないというわけだ。

こうしてようやく最上階のパーティー会場に到着する。壁の片隅に「56」というプレートが架かっているのは、どうやら階数を示しているらしい。管理も行き届いていない廃墟にしてはずいぶん高層だ。手抜きだらけの構造体が老朽化していないかと急に心配になってくる。

さて、今夜の会は専用チケットによるキャッシュオンデリバリーだ。片隅に古ぼけた券売機が置かれており、そこへ小銭を流し込むと千円ごとに一枚のチケットが手に入るという仕組みだ。だが問題はこの券売機には札が使えないことだ。それこそバケツで流し込むように相当量の小銭を放り込まなければチケットを買うことができない。ポケットや鞄からありったけの小銭をかき集めたが、結局三枚分にしかならなかった。これではドリンク一杯をオーダーできるかどうかも覚束ない。

続いて受付で招待客のリストをチェックする。見慣れない名前は招かれざる客だ。案の定、近所でも有名なチンピラ名前が見つかった。今朝も街なかを盗難車で走り回って騒ぎを起こしていたと聞く。面倒なので、姿を現したら入場を断るよう依頼する。揉め事は予防に限る。

そうしてようやくドリンクカウンターに向かうも無人経費節減のため人を配置していないらしい。そういえば、開場間もないとはいえホールも閑散としているし、ずいぶん退屈な会になりそうだ。仕方がない。セルフサービス冷蔵庫からビールを取り出そうと把手に手をかける。そのときふと足元に視線を落とすと、黒い靄がかかったように靴先が霞んで見えることに気づいた。ひんやりと冷たい煙のようなガスがフロア全体を覆っている。まるで暗い夜が降り積もり、堆積しているようだ。ここはどこだろう。もしかたらこれはあの流動する床の亜種であろうか。私もまた誰かから気づかぬうちに催眠をかけられ、不確かな場所を歩かされ、潜在意識を操られているのではないだろうか。

←前

2026-04-19

anond:20260418204824

こいつらが「弱男がー!」「独身税をー!」「独身男を殺せー!」とか喚いてたのも、そういう奴らも扇動して、自分らの代わりに男叩きの矢面に立たせたかっただけのくせに、都合が悪くなると簡単梯子外し、スケープゴートにして叩く。

2026-03-29

結婚って学生の内に相手捕まえないと無理じゃね?

私の職場には同性しかいない。

ただ、異性がいたとしても、途中で梯子外されてセクハラ扱いされる危険性あり(私が相手立場なら、やる可能性は大いにあると思う)

余暇の土日祝や長期連休趣味副業漫画原稿イラスト描いたり、取材旅行運動に充ててる。

異性との出会いに割く時間がない。

これ、学生の時に結婚相手見つけないと詰んでるじゃん。異性と自然に接する学生時代が一番のチャンスって、なんで誰もしっかりと教えないワケ?

日本少子化で潰れてもいいってのか?政治家子育て支援云々より、その前段階の恋愛教育に力いれるべきだろ。

2026-03-23

れい大宮セブンを見てたら「全国にストリップ劇場は残り16館」とのこと

自分はこのままストリップを見ないでタヒぬのだろうか

機会があったら一回は行っとくべきだなと思った

でもな。女一人客って無いよなあ

友達を誘うかな

実は「寄席」にも行ったことが無いので、落語を見たあとストリップも見るかな

浅草梯子

anond:20260323141434

というかそろそろ世界アメリカ国内もあのキショペドフィリアジジイから梯子外し始めてんだから日本はベッタリじゃないですよーってスタンス取っておけばよかっただけの話

日本けがアレの天下が続く前提で動いてるのがヤバい

anond:20260322140626

Foreign Policy 

外交専門誌

日本差し出した巨額の経済的コミットメントについて、同盟維持というより「みかじめ料」の色合いが濃いと指摘

「対等なパートナーシップではなく、属国への転落を意味している」と日本の過剰な譲歩を冷ややかに分析しています

The Diplomat

地政学論考

トランプ大統領要求に対する日本の阿諛追従的アプローチを、前時代的な「朝貢外交」と表現

「巨額の手土産を持参したにもかかわらず、自国国益確約は引き出せておらず、交渉力の弱さが露呈した」と批判しています

Politico

欧米政治メディア論調

日本米国取引外交翻弄されている現状を指摘。「中国に対する防波堤として利用される一方で、戦略的自律性を欠いており、米国の都合次第でいつでも梯子を外される従属的立場に陥っている」と警告しています

結論:「難局を乗り切った」「衝突を回避した」という表面的な評価は、裏を返せば「アメリカ要求を丸呑みし、多額のコストを支払うことで波風を立てなかっただけ」というのが、国際的知識層の冷徹見方です





ttps://x.com/aradnekopon/status/2035719733820141762

2026-03-14

anond:20260314140042

意外と無血開城なんじゃねーの?

中国軍艦が乗りつけて、総督府にいって総統の肩をトントン叩いて握手して終わり。

香港のように当面は自治をゆるされてゆるかやに台湾省として併合

アメリカが欲しいのはTSMCだけで、アリゾナTSMCが移れば台湾を誰が支配しようがしたこっちゃない。

アメリカ石油中国レアアースとお互いに急所を握りあえば戦争は起きない。

二国が世界支配するという協定を結んでそれで解決

梯子はずされた日本韓国が、アメリカから中国からも毟られる。

なんか哲学的文章ありがちな、長々と形容詞を羅列してどれがどれにかかってるのか分かんなくなるような一文でさんざん振り回されたあげくに「~ではない」で梯子を外されるの、マジで萎えるんだよな。

たぶん海外言語だと文頭で肯定形か否定形か分かるから、ある程度その文章の言わんとする方針覚悟しながら読み進められるんだろうけど。

日本語だと最後ちゃぶ台返し喰らう形になって、また文頭から読み直して文意咀嚼しなおすのがダルいんだよな。

2026-03-12

anond:20260312201649

アメリカ日本「そうだ!そうだ!作れ!作れ!」


ドバイ「でも、作ったら梯子外すんでしょ?」


アメリカ日本「………。」

2026-03-04

anond:20260304202522

貧乏人に損押し付けのいつものパターンやろ?



貧乏人買ったらやっぱりイラン徹底抗戦の構えから梯子外すやつ。ウクライナ戦争で何回も見たな

2026-02-27

anond:20260227102244

現在日本皇位継承順位

第1位 秋篠宮文仁親王皇嗣

第2位 悠仁親王秋篠宮家長男)

第3位 常陸宮正仁親王昭和天皇の第2皇男子

悠仁親王に受け継がれるまでにかなりの日数がかかるだろうから

その間に法律が変わって女系女性天皇が認められるようになったら、

急に梯子を外された悠仁親王は泣くに泣けないよな。

2026-02-17

日本経済成長が気に入らなかった欧米プラザ合意で足を引っ張りバブル崩壊し失われた30年に、という流れが本当ならばさ

自分学生の頃とか不況ながらもファストファッション100均かに助けられつつそれなりにやってこれたの中国が安く輸出してくれてたおかげじゃね?と思うし

感謝こそすれ中国敵視する気持ち全然わかんない

まあパクリ気質あるとこは嫌だけど、労働力安く使い倒されたが故のハングリー下克上精神と思えば気持ちからなくもないし、いまやAIの方がよっぽどエグいからそれも薄まってる

共産主義だって日本共産党への支持率見る限り日本で怖がるほどのものでもないし対岸の話だし気にしてる人統一教会なんかなって感じ

NISAもあってアメリカへの投資盛り上がってるけどさ

また「日本人たちの資産が膨らんでるのが気に入らない」と思われたタイミング梯子外されたりせんのかねって思う

トランプ高市さんの組合せとかいかにもアメリカ有利な合意とかしそうだけど皆そこらへん気にしてないのが不思議

ここ十数年は努力してみたけど結局差別はなくならないよって結論ならさ

きっと中国日本韓国らへんのアジア人の台頭を欧米は許しはしないし

我ら日本人こそ被差別人種であることを自覚しなきゃじゃないんすか?

2026-02-10

トランプ高市以後の日本オワコンすぎる

1. 蜜月の代償:トランプ時代の「過剰適応」と財政私物化

トランプ2.0政権下、高市政権同盟維持のために国家予算事実上米国の「上納金」へと変貌させます

軍事費爆買いによる「円」の垂れ流し: 巨額の防衛予算米軍産業に注ぎ込むため、外貨準備を切り崩し、さらに際限のない国債発行を継続

トランプトレード」への過剰同調: 米国インフレ政策に引きずられ、日本金利を上げられないまま円安放置。「日米一蓮托生」のポーズは、市場には「日本銀行の独立放棄」と映ります

2. 信用崩壊世界から米国ATM」と見なされる

日本が「原則」ではなく「トランプ個人」に従属する姿を見て、国際通貨市場日本円への不信感を募らせます

「悪い円安」の常態化: EUBRICS独自経済圏を固める中、日本中国とのデカプリング供給網を自ら破壊物価高騰が止まらず、実体経済スカスカ状態通貨けが刷り増される状況に、投資家は「円」を逃げ場のない「泥舟」と認識し始めます

国際決済網から孤立: BRICS諸国が進める「脱ドル決済網」から排除され、さりとて米国内でも優遇されない日本は、決済通貨としての円の流動性を失っていきます

3. トランプ以後:訪れる「暗黒の真空」と通貨暴落(円の死)

トランプ氏の退任後、米国が「多国間主義」へ回帰した瞬間、梯子を外された日本の没落は経済面から爆発します。

キャピタルフライト資本逃避): 米新政権が「日本飛ばし」で中国と手を取り合う中、日本に取り残されたのは「巨額の債務」と「壊れたアジア外交」のみ。これを嫌気した外資が一斉に引き揚げ、1ドル=250円、300円を超える制御不能円安が発生します。

円の「紙屑化」: もはや「安全資産」の面影はなく、日本国内では輸入エネルギーや食料価格が数倍に跳ね上がり、ハイパーインフレ兆候が見え始めます産業競争力が枯渇しているため、円安による輸出増の恩恵も受けられません。

4. 結論歴史の「落とし穴」にはまる日本

トランプという「劇薬」に依存した結果、日本一時的安心を買う代わりに、「通貨の信用」という国家の命脈を売り払ってしまいました。

かつての英国の衰退を上回る、「円という通貨消滅」または「他国通貨への隷属」を伴う悲惨な終着点。かつて世界を席巻した経済大国は、独自経済主権を失い、文字通り「極東の、通貨価値なき孤島」として歴史の表舞台から退場することになります。 

5. 終焉風景ハイパーインフレ下の日本社会

通貨の信用が地に落ちたことで、かつての「生活の質」は一気に崩壊します。

「円」の拒否物々交換の再来: 商店の棚から輸入品エネルギー小麦、肉類)が消え、残った国産品価格が数時間ごとに書き換えられます。ついには、街中の個人商店フリマアプリで「円はお断り米ドル、金、あるいは現物(米や酒)」での取引が優先されるようになり、日本円は「自国内で使えない通貨」へと成り下がります

デジタル小作農」への転落: 若年層や高度人材は、日本企業を見捨てて海外プラットフォーム外貨を稼ぐことに必死になりますしかし、国力が低下した日本から労働者は、デジタル空間でも「低賃金単純作業」に従事せざるを得ず、稼いだ外貨も高騰する生活費(電気代・通信費)に消えていく、現代版の小作農化が進みます

インフラの「選択と集中」という名の切り捨て: 財政破綻により、地方鉄道水道道路の維持が不可能になります政府は「居住エリアの集約」を強行し、維持できない地域文字通り「棄民化」。かつての美しい地方景観は、廃墟と化した太陽光パネルけが並ぶ「墓場」へと変わります

6. 外交的属国化の完成:買い叩かれる列島

通貨価値消滅した日本に残された道は、さらなる「安売り」です。

不動産重要資源の「バルクセール」: 暴落した円を背景に、中国を中心とするアジア新興勢力や、トランプ後の米国投資ファンドが、日本の優良企業や水源、港湾施設を「二足三文」で買い漁ります日本人は自分の国の土地にいながら、所有者はすべて外国人という「賃貸国家」の住人となります

安全保障の「民営化」: 自衛隊予算維持すら困難になり、防衛の一部を米国民間軍事会社PMC)に外注日本はもはや「同盟国」ではなく、米国利益を守るための「有料の防衛拠点サブスクリプション基地国家)」へと変質します。

「超かぐや姫!」は女性同士のラブストーリーだったんだよね

これがボーイ・ミーツ・ガールで、「女の子に一目ぼれした男の子が頑張りまくる話」だったら全員が一瞬で理解できて「分からない」「ついていけない」みたいなもめごとの発生のしようがないんだよ。

ガール・ミーツ・ガールで、女の子女の子が惚れ込んで両想いになってお互いに頑張りまくる話だったので、いわゆる恋愛の型、あるべきボーイ・ミーツ・ガールにハマってないか共感理解もできない。

真っ直ぐな男女恋愛ポリコレ圧力によって書きづらくなってる面もあるとは思うんだよね。男の子女の子に恋をして女の子のために頑張りまくる話だったら、弱者男性からもLGBTQ+アライ界隈からも叩かれるでしょ?

女性同士の恋愛と、あと男性同士だったらブロマンスみたいなやつって、ポリコレの界隈から叩かれにくいんだよ。だから叩かれにくい形で恋愛物語を思いっきりやってみせている。

これ男女でやっていたらアライ界隈から「またロマンティック・ラブイデオロギー過去遺物ジェンダー圧力」みたいに言われて叩かれていたところだと思う。

しかし、ギリギリ分かる感じがしたのが「超かぐや姫!」までだなって思う。私の場合。ボーイ・ミーツ・ガールじゃなくガール・ミーツ・ガールからついていけなかった意味不明だったという人と、

男女の恋愛ポリコレ違反として叩きまくるクィア系の人たちの間の、まあ穏やかにいきましょうや系の部類に私が在籍していて、まあ両方の言ってることが分かる感じになる。

これが、「身体男性外科的手術もホルモン治療もしておらず・自認性別女性・性指向女性に向いており・レズビアン自称・女湯利用を要求noteレポート掲載」みたいなクィアになってくると、

私も拒絶する。自分が「マイノリティ差別者」になって、普通に気持ち悪い、無理」と感じる側になるとは…。

「超かぐや姫!」をレズビアンラブストーリーとして理解し、お互いに頑張る対等な物語として描こうとした、そしてポリコレだけしか要素がないクソつまらない説教作品ではなく超エンタメとして仕上げたところまでは称賛する。

でも、自分が受容・賞賛できるクィアセクマイナラティブはここまでが限界だなと思った。それより進むと、エプスタインのお仲間、JKローリング袋叩きにしていて今イギリス梯子外されてる人たちだな、と思う。

2026-02-03

AI羅生門真逆にさせるとどうなるのか

真逆羅生門

 老婆は、下人をつき放すと、いきなり、短剣の鞘を払って、白い鋼の色をその眼の前へつきつけた。けれども、下人は黙っている。両手をわなわなふるわせて、肩で息を切りながら、眼を、眼球がまぶたの外へ出そうになるほど、見開いて、唖のように執拗く黙っている。これを見ると、老婆は始めて明白にこの下人の生死が、全然自分意志支配されていると云う事を意識した。そうしてこの意識は、今までけわしく燃えていた憎悪の心を、いつの間にか冷ましてしまった。後あとに残ったのは、ただ、ある仕事をして、それが円満成就した時の、安らかな得意と満足とがあるばかりである。そこで、老婆は、下人を見下しながら、少し声を柔らげてこう云った。

「わしは検非違使の庁の役人などではない。今し方この門の下を通りかかった旅の者だ。だからお前に縄をかけて、どうしようと云うような事はない。ただ、今時分この門の上で、何をして居たのだか、それをわしに話しさえすればいいのだ。」

 すると、下人は、見開いていた眼を、一層大きくして、じっとその老婆の顔を見守った。まぶたの赤くなった、肉食鳥のような、鋭い眼で見たのであるそれから、皺で、ほとんど、鼻と一つになった唇を、何か物でも噛んでいるように動かした。細い喉で、尖った喉仏の動いているのが見える。その時、その喉から、鴉の啼くような声が、喘ぎ喘ぎ、老婆の耳へ伝わって来た。

「この服を剥いでな、この服を剥いでな、衣類にしようと思うたのじゃ。」

 老婆は、下人の答が存外、平凡なのに失望した。そうして失望すると同時に、また前の憎悪が、冷やかな侮蔑と一しょに、心の中へはいって来た。すると、その気色が、先方へも通じたのであろう。下人は、片手に、まだ死骸の体から奪った布切れを持ったなり、蟇のつぶやくような声で、口ごもりながら、こんな事を云った。

「成程な、死人の服を剥ぐと云う事は、何ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい人間ばかりだぞよ。現在、わしが今、服を剥いだ男などはな、魚を四寸ばかりずつに切って干したのを、干魚だと云うて、太刀帯の陣へ売りに往いんだわ。疫病にかかって死ななんだら、今でも売りに往んでいた事であろ。それもよ、この男の売る干魚は、味がよいと云うて、太刀帯どもが、欠かさず菜料に買っていたそうな。わしは、この男のした事が悪いとは思うていぬ。せねば、饑死をするのじゃて、仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も悪い事とは思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、饑死をするじゃて、仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その仕方がない事を、よく知っていたこの男は、大方わしのする事も大目に見てくれるであろ。」

 下人は、大体こんな意味の事を云った。

 老婆は、短剣を鞘におさめて、その短剣の柄を左の手でおさえながら、冷然として、この話を聞いていた。勿論、右の手では、赤く頬に膿を持った大きな面皰を気にしながら、聞いているのであるしかし、これを聞いている中に、老婆の心には、ある勇気が生まれて来た。それは、さっき門の下で、この老婆には欠けていた勇気である。そうして、またさっきこの門の上へ上って、この下人を捕えた時の勇気とは、全然、反対な方向に動こうとする勇気である。老婆は、饑死をするか盗人になるかに、迷わなかったばかりではない。その時のこの老婆の心もちから云えば、饑死などと云う事は、ほとんど、考える事さえ出来ないほど、意識の外に追い出されていた。

「きっと、そうか。」

 下人の話が完おわると、老婆は嘲けるような声で念を押した。そうして、一足前へ出ると、不意に右の手を面皰から離して、下人の襟上をつかみながら、噛みつくようにこう云った。

「では、わしが髪を抜こうと恨むまいな。わしもそうしなければ、饑死をする体なのだ。」

 老婆は、すばやく、下人の髪を抜き取った。それから、足にしがみつこうとする下人を、手荒く死骸の上へ蹴倒した。梯子の口までは、僅に五歩を数えるばかりである。老婆は、抜き取った長い白髪をわきにかかえて、またたく間に急な梯子を夜の底へかけ下りた。

 しばらく、死んだように倒れていた下人が、死骸の中から、その裸の体を起したのは、それから間もなくの事である。下人はつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、梯子の口まで、這って行った。そうして、そこから、短い黒髪を倒さかさまにして、門の下を覗きこんだ。外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである

 老婆の行方は、誰も知らない

大正四年九月)


昔のアメリカ風

召使いは老婆を突き飛ばし、一瞬の隙に鞘から刃を抜き、冷たい鋼鉄彼女の目の前に突きつけた。しかし、老婆は黙ったままだった。彼女の手は嵐に揺れる木の葉のように震え、肩は荒い呼吸で上下し、目は眼窩から飛び出しそうに皿のように大きく見開かれ、無言の者のように、ラバのように頑固に沈黙を守った。それを見て、召使い彼女の生死が自分の手に委ねられていることをはっきりと悟った。そして、その考えは、それまで彼の中で激しく燃え上がっていた憎しみの炎を冷ましてくれた。残ったのは、絹のように滑らかに仕事をやり遂げたという安易な満足感だけだった。そこで老婆を見下ろしながら、彼は少し声を和らげて言った。「私は保安官事務所保安官でも何でもない。少し前にこの門の前を通りかかったただの放浪者だ。だから、お前を縛り上げたり、危害を加えたりするつもりはない。ただ、この時間にこの門の上で何をしていたのかを話してほしいだけだ。話してくれれば、それで終わりだ。」それから老婆はさらに目を大きく見開き、召使いの顔をじっと見つめた。赤く縁取られたまぶたは、鷹のように鋭く、彼をじっと見つめていた。しわくちゃで鼻とほとんど一体化した唇は、何かを噛んでいるかのように動いていた。痩せこけた喉仏が動き、喉仏がコルクのように上下に揺れているのがわかった。そして、その喉からカラスのような声が、息を切らし、ゼーゼーと喘ぎながら、召使いの耳に響いた。「ほら、この髪を引っ張って、かつらを作ろうとしていたのよ。」召使いは、彼女の答えがいかにも平凡だったことに、ひどくがっかりした。そして、その失望とともに、冷たく冷笑的な、軽蔑と混ざり合った昔の憎しみが蘇ってきた。きっと彼女は彼の気分の向くままに、死体の頭から引き抜いた長い髪の束を握りしめたまま、ヒキガエルの鳴き声のような声で、どもりながら呟いた。「確かに、死人から髪を抜くのは邪悪行為に見えるかもしれない。だが、ここに横たわるこの死体どもは、もっとひどい扱いを受けるに値しない連中だ。今、髪を抜いたこの女を例に挙げよう。彼女は蛇を10センチほどに切り刻んで乾燥させ、ジャーキーにして兵士たちの陣地に売り歩いていた。疫病にかかっていなければ、今でも売り歩いていただろう。彼女ジャーキーは味が良かったという噂で、兵士たちは食料としてこっそり買っていた。彼女行為は間違っていなかったと思う。そうしなければ飢えてしまう。選択余地はなかった。だから、私がしていたことは間違っていなかったと思う」どちらでもない。そうしなければ、飢えてしまう。そしてあの女は、他に方法がない時の辛さをよく知っているから、きっと簡単に許してくれるだろう。」老婆が言ったのは、まさにその通りだった。召使いは刀を鞘に収め、左手を柄に当て、冷静に彼女の話に耳を傾けた。もちろん、右手はずっと頬の大きな赤い膿んだニキビをいじっていた。しかし、彼女の話を聞いているうちに、彼の心の中にある種の気概が湧き上がった。それは、先ほど門の下で欠けていた勇気だった。そして、あの老婆を捕まえるためにここまで来た勇気とは全く違う――むしろ正反対の。彼はもう、飢え死にするか、無法者になるかなど考えていなかった。その時の彼の心境では、飢えなどほとんど考えられず、完全に頭から追い出されていた。「まさか、そうなの?」老婆が話を終えると、召使いは嘲るような口調で彼女を問い詰めた。それから一歩前に進み出て、突然、右手ニキビから引き抜き、襟首を掴み、コヨーテのように噛みついた。「それなら、お前を裸にしてやるからな。私もそうするか、さもなくば餓死するぞ。」召使いは瞬きするかのように素早く老婆の赤褐色ローブを剥ぎ取った。そして、老婆が彼の脚に爪を立てると、彼は彼女死体の上に蹴りつけた。梯子入り口まではわずか五歩だった。剥ぎ取られた服を脇に抱え、彼は急な梯子を瞬く間に駆け下り漆黒の夜空へと消えていった。しばらくして、死んだように動かず横たわっていた老婆が、死体の間から裸の体を起こした。ぶつぶつと呻きながら、揺らめく松明の明かりを頼りに梯子の頂上まで這い上がった。そこで、短い白髪を逆さまに垂らし、門の下を覗き込んだ。外には、漆黒の夜の虚空だけが広がっていた。召使いがどこへ逃げたのか、誰も知らない。(1915年9月

2026-02-02

自民党が良いと思う人が自民党投票するのは当然

だけど、消去法で自民党投票する人は頭がおかしいのだろうか。野党ヤバいのは今さらだが、与党も大概ヤバいぞ。それでも結局自民党投票する人がいるせいで、今回の選挙では間違いなく自民党過半数を超えてしまうでしょう。そうなればもはややりたい放題になる。これまでは公明党が一応連立として多少抑止にはなっていただろうが、今は維新という存続すら危うい立場の党が連立を組んでいるので、とてもじゃないが抑止力にはならない。梯子を外される可能性があるからだ。今後はこれまで以上に好き勝手していくことになるでしょう。消去法で投票する人が自民党投票しなくても絶対自民党与党にはなります過半数にさえならなければ良い。抑止する為に。

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