しかし、AIによって生まれた富は、もはや株式の評価額にとどまらず、実際の資産として手にする段階に入っている。創業者は、評価額が数十億ドル(数千億円)規模に達したスタートアップの株式を売却している。創業間もない時期に入社した従業員も、わずか数年で価値が何倍にも膨らんだ保有株式を売却し、利益を手にしている。さらに、トップクラスのAI研究者やエンジニアは、10年前のテクノロジー業界では考えられなかったほどの報酬を得るようになった。 スペースX(SpaceX)が2026年6月12日に新規株式公開(IPO)を実施した際、食堂で働く従業員を含む現役・元従業員4400人が、ミリオネアになったと報じられた。さらに数日後、スペースXがAIコーディング支援ツールを手がけるスタートアップ、カーソル(Cursor)を600億ドル(約9兆6600億円)で買収すると、いずれも20代半ばの共同創業者4人は一夜にしてビリ

