我も我もと宣言した「DEI」 米国でゆらぐなか日本の大学は
論説委員・増谷文生
近年、日本中の大学が、我も我もと宣言していたキーワードがある。多様性・公平性・包摂性を表す「DEI」だ。優れた研究成果を生み、国際的に活躍する人材を輩出するのに欠かせない環境といった文脈で、「推進」を誓う。
例えば東北大は2022年に「DEI推進宣言」を出し、早稲田大と慶応義塾大は23年に「DEIの推進」に向けたシンポジウムを合同開催した。ただ、私はこうした動きを冷めた目で見ていた。大学が当然大切にすべき根本的な価値観。そう考えているので、「今さら米国の流行に乗って英語を並べて……」と残念に感じて、あまり記事にしてこなかった。
だが最近、「先進地」の米国…
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら
- 【視点】
公教育におけるDEI推進を仕事にしています。 大学のことはあまり詳しくないのですが、高校以下の学校では「人権教育」も「インクルーシブ教育」も非常に狭い意味で使われているので、「DEI」というワードを使っていくことには結構意味があると私は考え
…続きを読む