トランプ氏、極右活動家の助言受けNSC職員を解雇 忠誠を問題視か

有料記事

ワシントン=高野遼
[PR]

 トランプ米大統領が3日、極右の活動家として知られるインフルエンサーのローラ・ルーマー氏(31)からの助言を受け、国家安全保障会議(NSC)の数人の職員を解雇したと複数の米メディアが報じた。同日には米サイバー軍のトップも解任され、波紋が広がっている。

 ルーマー氏は陰謀論や反イスラム的な言動で知られ、2001年の米同時多発テロが「内部犯行」だったと指摘したこともある。トランプ氏の熱烈な支持者で、大統領選でもトランプ氏と行動をともにしたことがあるが、差別的な発言などを理由に共和党内からも過激すぎると警戒される人物だ。

 そのルーマー氏は2日、ホワイトハウスでトランプ氏と面会した。報道によればルーマー氏は、トランプ氏に対して忠誠心がないと考える人物のリストを提示したという。その後、トランプ氏はNSC情報担当のブライアン・ウォルシュ上級部長、立法問題担当のトーマス・ブードリー上級部長ら数人を解雇した。米紙ニューヨーク・タイムズNYT)によれば、解雇された職員は6人にのぼる。

 またワシントン・ポスト紙に…

この記事は有料記事です。残り575文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
高野遼
コンテンツ編成本部次長
専門・関心分野
国際ニュース
  • commentatorHeader
    鈴木一人
    (東京大学大学院教授・地経学研究所長)
    2025年4月7日3時1分 投稿
    【解説】

    ユン大統領は、政権についてから陰謀論に傾斜していったが、トランプ大統領の場合は、その前から陰謀論との親和性は高かった。陰謀論者のローラ・ルーマーの言うことを真に受けるのは想定内だとしても、かなり大規模に政府高官を排除しているのは気になる。こ

    …続きを読む
トランプ再来

トランプ再来

2024年の米大統領選で共和党のドナルド・トランプ前大統領が返り咲きました。「米国第一主義」を掲げるトランプ氏の再来は、どんな影響をもたらすのか。最新ニュースをお伝えします。[もっと見る]