「若い人こそ短歌を必要としている」朝日歌壇の新選者・川野里子さん

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佐々波幸子
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 4月から朝日歌壇の選者に歌誌「かりん」編集委員の川野里子さん(65)が加わる。短歌を詠み始めて40年余。円熟期を迎えた歌人だ。

 1959年、大分県竹田市生まれ。短歌を始めたのは東京で結婚したばかりの23歳の時。およそひとまわり年上の河野裕子の歌集を手に取り、〈たとへば君〉と始まる短歌に「こんな言葉を使ってもいいんだ」と引き込まれた。

 女性がトップに立つ短歌結社を探し、馬場あき子さん率いる「かりん」に入会。師事した馬場さんについて、「古典から現代まで幅広い作品理解の中心に人間がしっかり据えられている。そして、言葉の根っこが深い。激動の時代にこそ必要な姿勢だと学んだ」と語る。

 夫の仕事の関係で山形で2年半、米国で2年間暮らした体験が歌の幅を広げた。

 〈ものおもふひとひらの湖(うみ)をたたへたる蔵王は千年なにもせぬなり〉

 〈沖をゆく青鯨(せいげい)…

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この記事を書いた人
佐々波幸子
文化部|歌壇担当
専門・関心分野
短歌、子どもの本、投稿(生活者の声)
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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2025年3月30日22時3分 投稿
    【視点】

    短歌や俳句の魅力は、一首(一句)がまとまったときに得られる充実感とか潤いのある言葉のやり取りから得られる満足感とか…。短歌や俳句を学ぶことは言葉を大事に扱い、丁寧に伝えようとすることにつながるというようなことを口にされる方もいる。 新聞歌

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