記憶や思考、行動に問題が起きる脳の病気、アルツハイマー病。これは認知症の原因の約7割を占めるともいわれます。 治療を目指して実験室でさまざまな研究が試みられているなか、オーストラリアのモナッシュ大学から明るいニュースが届きました。 研究チームが、銅を含む化合物「Cu(ATSM、銅(II)ジアセチルビス(N⁴-メチルチオセミカルバゾン))」(以下、「Cu(ATSM)」)がアルツハイマー病に関わる有毒なタンパク質を減少させ、長期的な空間記憶を改善することを発見たのです。 研究成果は学術誌『ACS Chemical Neuroscience』に掲載されています。 そもそもアルツハイマー病はどんな状態かアルツハイマー病は、「アミロイドβ(ベータ)」という有毒なタンパク質が脳に蓄積することで引き起こされます。 健康な脳では、血液脳関門(脳組織と毛細血管の間にある関所のような仕組み)を通じて、このタン

