(暗転)
(蝉の声)
(遠くの踏切)
「あの夏、僕たちはまだ子供だった」
夕暮れ。
河川敷。
♪
夏が過ぎ〜
風あざみ〜
♪
教室。
文化祭。
帰り道。
花火。
部活。
受験。
何気ない日々が流れていく。
少女「ずっと、このままだと思ってた。」
少年「俺も」
(曲が続く)
♪
夢が覚め〜
夜の中〜
♪
「だが、その夏。」
洗面所。
鏡。
少年「……ん?」
一本の鼻毛。
長い。異様に長い。
引く。まだ長い。
さらに引く。
まだ終わらない。
(曲停止)
無音。
父「お前……それを抜くのか?」
母、涙を浮かべながら
「本当に、決めたのね……」
親友「後悔だけはするなよ。」
(重低音)
ドゥン
「その時、彼はまだ知らなかった。」
ドゥン
「その鼻毛が。」
ドゥン
「家族の絆。」
ドゥン
「友情。」
ドゥン
「そして、初恋。」
ドゥゥゥゥン
「すべてにつながっていたことを。」
(挿入歌:糸)
♪
なぜ めぐり逢うのかを〜
私たちは〜
♪
涙を流しながら
「ありがとう。」
夕焼け空。
風。
飛行機雲。
「失ったのは、一本の鼻毛。」
「だが、本当に失いたくなかったものはーー」
『髪の毛よりもながい鼻毛が取れた夏』
(曲サビ)
♪
縦の糸はあなた〜
横の糸は私〜
♪
この夏一番の感動作
今夏全国劇場にて公開
前売り券、発売中!!