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全17回つなぐ、つむぐ 箱根駅伝
箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝)は、100年以上続く歴史の中で多くのドラマが生まれました。大記録の誕生、残り500㍍での棄権、繰り上げを避けた7秒の戦い……。監督やコーチにも秘話がありました。
第1回
山の神・今井正人は泣いていた 後継者はその意味を箱根駅伝で知った
芦ノ湖のゴール地点にトップで姿を現した選手に、テレビの実況アナウンサーはこう叫んだ。「いま、山の神、ここに降臨!」2007年1月2日、第83回箱根駅伝の往路5区。高低差800メートル超の天下の険・箱根・・・[続きを読む]
2023年12月28日 16時00分

第2回
断帯、山神… 中国人インフルエンサーの止まらない箱根駅伝への愛
お正月の風物詩・箱根駅伝は、2024年に第100回大会を迎える。その愛は、海をも超える。中国でも、16年に箱根駅伝に着想を得たという大会が始まった。男女10人が16キロずつ走る「高校百英里接力(大学生・・・[続きを読む]
2023年12月29日 07時00分

第3回
「いつ諦められるのかな」 優勝しても消えない、箱根駅伝4区の呪縛
お正月、いまも箱根駅伝を観戦すると、自分のタイムと比べてしまう。自分だったらどう走るか。つい考えてしまう。48歳、2児の父。高嶋康司はつぶやく。「いつ、諦められるのかな」往路のゴールがある神奈川県箱根・・・[続きを読む]
2023年12月29日 16時00分

第4回
花田勝彦へのメールから始まった 弱小校が箱根駅伝に出場するまで
ガス会社の営業として働く小野大介(39)は、部下たちに伝えていることがある。「届かなそうな夢が目標に変わり、目標が現実に変わっていった。そういうステップが大事なんだ」小野にとって、届かなそうな夢とは何・・・[続きを読む]
2023年12月30日 07時00分

第5回
小田原中継所で観戦の河野洋平氏 「死ぬ思い」だった箱根駅伝との縁
箱根駅伝を沿道で観戦するのが、お正月の恒例行事という人は多い。元衆議院議長の河野洋平さん(86)もその一人だ。地元・神奈川県小田原市の中継所で、勝負を見守ってきた。「小さい頃から正月は箱根駅伝と決まっ・・・[続きを読む]
2023年12月30日 16時00分

第6回
どこ曲がるんだっけ? 箱根駅伝10区の「寺田交差点」生んだ居眠り
なぜ居眠りなんてしてしまったんだろう。車内が暖かくて、気持ちよくて、遠くから監督の声が聞こえた。「ここを曲がったらゴールだからな」箱根駅伝の第87回大会が翌日に迫る2011年の元日。10区を任された寺・・・[続きを読む]
2023年12月31日 07時00分

第7回
トロフィーのタスキ、弟子が継いだ遺志 箱根往路V校に贈る寄木細工
お正月の箱根駅伝で往路優勝校に贈られるトロフィーとメダルは長年、ひとりの寄木(よせぎ)細工職人の手で生み出されてきた。新春、第100回記念大会を待ち望みながら亡くなった職人の遺作が、箱根の山を上った先・・・[続きを読む]
2023年12月31日 16時00分

第8回
必死で渡したタスキ「美談じゃない」 0秒で繰り上げ免れた選手の今
27歳で教師になった。配属は定時制高校。顧問となった陸上部には、5人の生徒がいた。何かしらの事情を抱えている生徒が多かった。仕事しながら通う生徒、中学に一度も行かなかった生徒……。週1回の部活にも、し・・・[続きを読む]
2024年01月01日 07時00分

第9回
途中棄権・通過待ち…箱根駅伝ランナーの「鬼門」だった場所はいま
かつて、箱根駅伝のランナーや運営スタッフたちにとって「鬼門」があった。1区と10区のコースとなっている第一京浜(国道15号)沿いにあった京急空港線の通称「蒲田の踏切」だ。1区の選手はほぼ集団で通過する・・・[続きを読む]
2024年01月01日 16時00分

第10回
中央大が箱根駅伝で経験したどん底 1年生の主将は頭を下げ、叫んだ
1920(大正9)年2月14日、「日本マラソンの父」と呼ばれた日本初のオリンピック選手・金栗四三(かなくりしそう)らの尽力で、駅伝大会が産声をあげた。四大校駅伝競走。いまの箱根駅伝だ。2024年1月2・・・[続きを読む]
2024年01月02日 07時00分

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