トヨタ九州、EVも完全混流生産へライン改修 需要回復を視野に備え

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江口悟
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 トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」を製造するトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)は、電気自動車(EV)の需要回復に備え、2026年春をめどに宮田工場(同市)の生産ラインを改修する。一部が別工程だったEVを完全に他の車種と同じラインで一貫生産する設備を整え、生産拡大に対応できるようにする。

 トヨタ自動車九州の長木哲朗社長が朝日新聞などのインタビューに応じ、明らかにした。

 トヨタ自動車は、35年に販売するレクサスをすべてEVにする目標を19年に公表した。その後の世界的なEVの需要低下で、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の販売が伸びたが、目標は変えていない。

従来は1日数台、一部作業をライン外で

 トヨタ自動車九州は、ガソリン車やHVなど異なる車種を同じラインで一貫生産する混流生産に強みがある。しかし、11月に生産終了したEVの多目的車「UX300e」は数百キロあるバッテリーパックの組み付けが課題で、途中でラインから外して戻すという非効率な作業が必要だった。

 宮田工場でのUX300e生…

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この記事を書いた人
江口悟
経済部|西部本社
専門・関心分野
労使関係・働き方、地域経済、社会政策