aespaの紅白出場に集まる反対署名 「歴史」知ることは理解に
韓国のガールズグループ「aespa(エスパ)」に、ネット上で批判が起きている。11月に紅白歌合戦に初出場することが発表された後、中国人メンバーのニンニンさんがファン向けアプリに投稿した写真について、歴史認識を問う声があったことがきっかけだ。NHKはSNS上で言われるような意図は本人になかったとして、紅白歌合戦の出場は変更しない意向だ。
aespaは、韓国人メンバー2人、日本人メンバー1人、中国人メンバー1人によって構成されている多国籍のガールズグループ。ニンニンさんが2022年に投稿したきのこ雲を思わせる形をしたランプの写真に「かわいいライトを買った。どう?」などというキャプションがついていたという。これに対し、原爆を想起させるという批判が起き、紅白出場停止を求める署名活動がオンラインで始まった。「歴史的な悲劇を軽々しく扱う」もので、aespaには「日本の文化と歴史に対する理解を深め、再検討する時間」が必要だ、としており、あっという間に5万件近い賛同が集まった。
12月2日には、日本維新の会の議員が参院総務委員会で、この署名について言及し、出演の判断についてNHKに問いただした。
NHK側は「当該メンバーに原爆被害を軽視し、揶揄(やゆ)する意図はなかった」ことをaespaの所属事務所に確認したと説明。今月17日にあったNHKの定例会見でも、担当者が「出場予定に変更はございません」と述べた。
右派の論客らもX(旧ツイッター)などで署名を呼びかけ、紅白出場停止を求める署名は、23日現在で14万件以上に達した。
「騒動」を分断ではなく理解へ
私は今月、韓国文化についての記事を書く記者として、三つの大学の学生に講義をする機会があった。もっとも多く寄せられた質問が、このaespaをめぐる騒動をどう思うかについてだった。「反日アイドル」という言葉を使った学生も複数いた。
aespaのメンバーはこれまで、ほとんど政治的な発言を公にしたことはない。今回の騒動についても、ニンニンさんは立場を表明しておらず、本当のところ、どうしてその写真を投稿したのかは、わからない。もし「きのこ雲」や、広島と長崎で約21万人の命を奪った原爆の被害について知らなかったのならば、この機会により深く知ってほしいと思う。
ただ、別のKポップのガール…




































