少子化は女性の問題じゃない「老後ひとり」母「女ふたり」娘の家族観
韓国で話題を集める77歳の新人作家がいる。イ・オクソンさん。専業主婦として子どもを育て、夫と死別後の暮らしをつづったエッセー「老後ひとり、暮らしています。」(CEメディアハウス)が女性たちの共感を呼ぶ。娘は、人生のパートナーである女友だちとの暮らしを記した「女ふたり、暮らしています。」(同)で話題を呼んだキム・ハナさんだ。女ひとりと女ふたり。伝統的な家族のあり方から外れて生きているように見えるふたりに、家族観について語ってもらった。
――「老後ひとり~」では、専業主婦として子どもを育て、夫とも死別したイ・オクソンさんが「私は今、人生最高の時を過ごしている。まさに黄金時代だ」と一人暮らしを謳歌(おうか)する様子や「結婚相手を間違えて人生を無駄にする女性はいても、結婚しなかったからといって人生を無駄にする女性はいない」「かなうなら、孤独死することを希望します」など、皮肉やドキッとするような本音がつづられ、話題を呼んでいます。
イさん(以下、イ) 76歳で韓国の大手ネット書店の新人賞を受賞しました。多くの人たちがいったい76歳が何を書いたんだろうって、気になったんでしょうね。30、40代の女性がまず買って「うちのお母さんもこういうふうに暮らしていけばいいのに」と思って母親にプレゼントをするというのが多いそうです。
キムさん(以下、キム) 母…



































