第21回宮沢記念館、広島に 長女啓子さん「日録は第一級史料」孫エマさんも

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矢代正晶
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 保守の立場から護憲を訴えた政治家の宮沢喜一・元首相(1919~2007)の業績を紹介する宮沢喜一記念館が25日、宮沢氏の地元、広島県福山市にオープンした。市の資料館の一部を改装して整備した。大蔵省(現・財務省)の官僚から政界入りした宮沢氏の歩みを年表で紹介し、愛用した英語辞書や、日々の為替などを記録した手帳などの品々を展示している。

 この日、同館でセレモニーがあり、長女の啓子さんや孫のエマさん、おいの宮沢洋一参院議員らが参加した。啓子さんは「父が亡くなって17年、今年は父がクローズアップされる機会が急に増え、不思議に思っている」とあいさつした。朝日新聞が2月に初めて報じた、宮沢氏の40年間にわたる詳細な政治行動記録(日録)に触れて、「多くの評論家、研究者から第一級の史料として評価を頂いている」と話した。

 宮沢氏は、同市を含む衆院旧広島3区から当選を重ね、宏池会(現岸田派)を率いて1991~93年に首相を務めた。

■長女・啓子さん、日録は「多…

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