「嘘は書かないが、不都合な事実は省略する」 という手法は、多くの国が自国の歴史を語る際に用いる典型的なアプローチだ。 あからさまな嘘だと客観的な批判を浴びるが、特定の事実を書かない(省略する)ことで、自国に都合の良い歴史<物語>を自然に作ることができる(マスメディアの「報道しない自由」と一緒)。 だから、「報道しない自由」に対処するときと同じように、「何が書かれているか」だけでなく「省略されたものは何か」に注目し、その物語にしようとしている動機も含めて、メタに眺める。 このメタ視点で、「 イギリスの歴史の教科書に嘘は書いていないが大事な事も省かれている 」を書いた。セポイの虐殺は書かれている一方、清国のアヘン漬けは省略されている。今の中近東の混乱要因の一つである「三枚舌外交」は、一人の行政官の「物語」として書かれているため、他人事のように感じられる。まともに書くと、罪悪感に耐えられないため

