果たして、著作権保護期間延長は善悪の二元論的に語られるべきものなのか。そして、著作物を享受する立場のユーザーにとってマイナスの側面しか生まないものなのか。改めて理解を深めるべく、JASRAC会長で日本を代表する作曲家として知られる都倉俊一氏に話しを聞いた。 ――著作権保護期間延長について、ネットユーザーを中心に反対の声が広がっています。まず、期間を延長する意義について考えを聞かせてください。 ひとつは「統一する」ことに意義がある、ということ。OECD(経済協力開発機構)加盟34カ国のうち、30カ国が保護期間を「著作者の死後70年まで」としています。死後50年までとしているのは日本、カナダ、ニュージーランドの3カ国だけ(メキシコは死後100年)であり、このままでは国際的な調和を乱す恐れがあります。 ――調和を乱す、とは具体的にどのようなことでしょうか。 著作物がネットワークを通じて国際的に流

