カターニャ・森本貴幸の懊悩。 最下位チームの救世主となれるか? 弓削高志 = 文 text by Takashi Yuge photograph by Uniphoto Press 森本貴幸が苦しんでいる。 あんな彼の顔は見たことがなかった。カターニャがついに単独最下位に沈んだ16節リボルノ戦後のことだ。憔悴しきってミックスゾーンに現れたとき、その顔色はこちらがぞっとするくらい青ざめていた。試合中の競り合いで負った右目尻の切り傷も痛々しい。 「すべて俺の責任です」 地元メディアにも、日本報道陣にもひたすら同じ言葉をくり返し、ゴールから遠ざかっている自分を責め続けた。ことサッカーに関しては一途すぎるくらい真面目な森本だが、なぜそこまで追い込まれてしまったのか。開幕前のチーム体制一新でカターニャの崩壊が始まった。 今季開幕前、カターニャはチーム体制を一新した。端的にいうと、人件費

