キタキツネをチロンヌ(プ)というのは子供のころに知った気がする。しかしイオマンテはそれこそ金カムで読んだとおり、神の国へ送る儀式なので正直観るのに恐れをなしていた。なんたってクマじゃなくてキタキツネなのだから、サイズ感も猫や犬に近い。またこのキタキツネのツネ吉が愛くるしいのだから、この映画が86年に記録された映像をもとに作られていてとうの昔に終わったこととはいえ辛くなる気持ちは否めない。 映画が始まって最初がいちばん気を張っていて、美幌の美しい自然が映っただけでなんだかもう涙が出そうだった。自分=和人の、しかも現代の感覚とはまったく違うものを今から見るのだと身構えていたのに、あっけないくらいその感覚は消えて、86年に生きるアイヌの人々は現代に生きる私たちと違いがないように見えた。86年は私が2歳のころで、どうも懐かしさを感じる。 あらすじなどはHPや紹介ページで読めると思うのでここには自分

