図書館委託はなぜ起きるのか-前・文京区立真砂中央図書館長佐藤直樹氏「図書館カウンター委託から一年-流れぬ川の堰を開けて-」についての反論と感想- 池沢昇(東京の図書館をもっとよくする会) 1.図書館委託はなぜ起きる 「図書館、市場規模は2倍強」のタイトルで日経新聞は、市場としての図書館の記事を掲載した(03.12.06)。首都圏の自治体には970の図書館があり、民間委託の市場規模は5年後には94億円に拡大するとし、さらに、教育委員会が選んだ館長の配置義務や選書など基幹的な業務は行政が担うことになっていることなどが全面委託を難しくしているので、いっそうの市場拡大には法制度の見直しが必要になりそうだ、と述べている。この記事は日本の政治をリードする財界の狙いと図書館を取り巻く状況を端的に示している。 今まで、公が担ってきた事業を民間企業に委ねるために使われるのが「アウトソーシング」「民間でできる

