情報コーナー (野菜情報 2013年6月号) 東日本大震災による津波被災農地からの復興 ~再び土耕いちごを作ろう~ 東京農業大学応用生物科学部 教授 後藤 逸男 【要 約】 2011年3月11日に発生した東日本大震災により、大きな津波被害を被った福島県相馬市のいちごハウスと水田で復興支援活動を行った。農地表面に堆積した津波土砂を元の土壌と混層し、転炉スラグを施用して雨にあてた結果、急激に塩類濃度が低下した。転炉スラグの施用により、津波土砂混層に伴う土壌酸性化を回避することもできた。いちごハウスでは、2011年9月から野菜栽培を開始し、2012年9月にはいちごを定植して完全復興を果たした。高設ではなく土耕いちごに拘ったわけは、塩類濃度に弱いいちごの土耕栽培を復興できれば、水稲や大豆栽培の復興にも繋がると考えたからである。その後、同地域の激甚被災水田でも同様の除塩方法により、2012年5月から

