パナソニックが豊富な特許資産の有効活用に乗り出した。同業他社への積極的なライセンス供与や売却で資金化を進める。ソニーなど他の電機大手でも知財戦略の見直しが加速する。 「パナソニックは20世紀型から21世紀型の製造業に変わらなあかん。事業を守るだけの特許から、“攻め”の特許に変えていく」――。パナソニックで研究開発と知的財産戦略を統括している宮部義幸常務は、こう決意を語る。2012年末、「知的財産権活用プロジェクト」と名づけた取り組みが、社内で動き始めた。 特許保有件数約14万件、世界知的所有権機関(WIPO)の特許国際出願件数ランキングでは2011年に世界2位。パナソニックは特許の取得活動では、世界トップクラスの企業だ。この巨大な資産をいかにキャッシュ(現金)に結びつけるかが、知財活用プロジェクトのテーマになる。

