2026-07-12

映画BLUE FIGHT 〜蒼き若者たちブレイキングダウン〜 を見た

俺はBreaking Downを舐めていたのかもしれない。24点。

 

強盗傷害事件少年院送りになったリョーマはそこで強盗殺人未遂の男イクトと出会う。何となく仲良くなった2人だが、ある日、少年院朝倉未来がやってきて棒演技と方言垂れたことに感銘を受け自分人生真摯に生きようと決める。なんやかんやあって出所した2人は鉄工所で働きながら、潰れかけのジム格闘技に打ち込み始めるが、そこに2人の過去因縁通りすがりGacktが絡まってきて……

みたいな話。

 

俺はBreaking Down自体はやってることは知ってる、程度で、まぁチンピラ迷惑Youtuberたちが格闘技ごっこをしているイベント程度の認知しかないし、おそらく世間の大半がそうだと思ってる。しかし、おそらくやっている側にはそこに信念や青春があり、映画化するのであればそこを描く作品になるだろうと思っていた。

例えば、喧嘩格闘技協会とは、チンピラ格闘家境界とは、刹那的人生真摯人生境界とは、みたいな。つまり、まぁ、一般的社会のはみ出し者が人生を賭けられる"何か"に出会ってプラスの方向に生き方を変える系のややシリアスなお涙頂戴系の作品にしてお出ししてくるんだろうなと、そうたかをくくっていたわけだが全く違った。

もろちん、そういった要素はたぶんに含まれているのだが、一言でこの映画を表すなら「クローズZERO外伝である

監督クローズZERO1,2を取った三池崇だからというのもあるだろうが、冒頭の少年院送還された時点で映画クローズ重要人物、頬に十字の傷が入った牧瀬がご丁寧に鈴蘭高校の牧瀬だと名乗りながら登場する。その後も鳳仙のホモと金ノブアキややべきょうすけ、一ノ瀬ワタル、果てには山田孝之らが次々とちょい役で登場する。

で、本当にあらすじを大雑把にまとめると、ジムに通うようになった2人のもとにそれぞれに因縁のあるギャグみたいなチーマー集団が現れ、なんやかんやあってリングの上で実力を認め合うもチーマー集団のヘッドがGackt率いるキチガイ暴走族拉致され、助けを求められた2人はBD試合当日にも関わらず暴走族アジトに乗り込みそこにヘッドを助けに来たチーマー集団も合流し大乱闘。なんとかGacktを討伐し、BD舞台に立つのだった、おわり。

そうはならんやろと、一般人の俺なんかは思ってしまうわけだが。おそらくBDの視聴者層、もしくは朝倉未来らの考えはこうなんだろう。暴行少年院に入るもそこで夢に出会いまっすぐに生きようと更生の道を歩もうとしていても、それでも仲間のためであれば喧嘩するのが"漢"なんだ、と。

そりゃ一生、BDカスごっこ遊びだと思われるわけだよ。

そもそもこの最後の展開も敵対しているはずの主人公たちの元に助けを求めに来るのはチーマー仲間と連絡がつかない=ビビって逃げたからしゃーなしって話なんだけど、後からチーマー集団ドヤ顔助っ人参戦するからね。こいつらが最初から連絡返してれば主人公たちは夢の舞台に素直に立てたのに。この展開、マジで意味不明

しかも、今作でイクトは父親殺人容疑で裁判中でその事件担当検事の息子がBDに乗り込んできててその因縁オーディション中にちゃっかり喧嘩になって「そこ試合決定」しているという最大のフックがあるんだけど、この大乱闘に尺を使いすぎたのか「まぁそういうのはいいじゃんw」みたいな感じで終わる。使い切る自信ないならそんなややこしい設定出すなよカス

あとはイクトは殺人未遂自体事実なんだけど強盗濡れ衣でそれの累犯で少年院送りになっていて、その強盗実行犯リョーマだったっていうカスエピソードがあるんだけど、それもなんかお互いぶつかり合って解消するなりなんなりのドラマ作り放題の設定なのに、なし崩し的に「実は俺……」「気付いてたよ(シレッ)」みたいな感じで終わるのもめちゃくちゃ気に入らない。

最後全然関係ないんだけど、Gacktが最強の不良みたいな感じで出てくるんだけどジャケット脱いだらめっちゃぬるっとした身体してて爆笑。あれは俺がそうだからわかるんだけど、シンプル筋トレはしてるけど全く絞れてないだけの身体チーマーのヘッドがキレッキレの三角筋披露してくれていただけに、あまりのおじさんボディに笑みがこぼれてしまった。

主演の2人、特にイクト役はかなりよかったのでそこは評価ポイント

 

まぁ、そんな感じかな。

俺が勝手にBreaking Downという夢に向かって真っすぐ、"リアルな"障害が立ちはだかってもそれを乗り越えて向かっていくような、もしくはそこでくじけてビターに終わってしまうような硬派なドラマを期待していたのが悪いんだけど、まさかクローズZERO外伝だとはこの南斗白鷺拳シュウの目をもってしても!って感じでかなりガッカリしてしまった。

ただクローズZERO外伝、もしくは三池崇が撮ったトンチキ映画だよ!って思って見れば40点くらいはあると思うのでそれくらいのテンションで見るのがオススメ

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