2014-10-13

就活失敗して良かった

今年で35歳。超就職氷河期で、就活を失敗してから

10年が経った。新卒当時、出したエントリーシートは50社以上、

面接へ行ったのは30社以上。しかし俺に内定をくれる

企業は1社もなかった。



落ちまくった当時は毎日死ぬことばかり考えていた。



でも、あの時、死ななくてよかった。

そして、就職活動で失敗して良かった。



就活失敗から得られた事が、今の自分を支えてると

言っても過言ではない。参考になるかは解らないが、

決して就活失敗はデメリットじゃないという事を

書いてみたいと思う。



■とにかく手に職をつけるという意識ができた。



自分コミュニケーションが苦手な部類の人間だ。

面接で上手いことやって内定を決めていく友人を横目に

落ち続けた俺は、とにかく手に職を持たないと、

どこも採用してくれないと考えるようになった。



そしてこの時、気付けたことは非常に正しかった。

自分技術」と「仕事の結果」だけが仕事を持ってきてくれる。

という意識が刷り込まれた。俺は、就職活動を失敗したおかげで、

会社から仕事をやらされるという感覚を持たずにすんだ。




自分ダンピングする事をおぼえた。



当時、自分ができそうなことは、人より料理が好きなのと、

パソコンを触るのが好き、というぐらいしかなかった。



どちらも素人レベルだったので、技能アピールしても、

普通採用なんてしてもらえない。そこで自分技術

身につけられそうな会社に「初年度給料0円」で

置いてもらえないか相談をした。



結果、WEB制作会社と和割烹料理屋の見習い

もぐりこむことができた。(結局0円は労基法違反

なるとのことで、アルバイト780円みたいな金額で

置いてもらった)



今でもこの時の考え方は凄く役立っていて、

新しい仕事を全くのスキルからやりたい場合は、

0円でするというのが、非常に有効だと気付いた。

みんな「タダ」であれば、技能的に欠けていても、

お願いしたくなると解った。



実績を作ってしまえば、あとはその結果に見合った

値付けができる。最初はタダでする方が圧倒的に有利だ。



■やりたい仕事動詞であると知った。



新卒のころ、「○○業界に行きたい」とやたらめったら

応募していたが、それは間違いだと気付けた。

事実、俺は自分が好きだろうと思って、

もぐりこんだ料理人仕事だが、全く向いてなかった。



毎日20匹以上の魚を捌き、10本以上のだいこんを剥く

作業は苦痛しかなかった。料理人料理を作る人というより

効率的に作業をこなす人であった。



半年で続かなくなり、料理人になるのはやめたわけだが、

自分が「単純作業を繰り返してお金をもらう」類の仕事

全く向いてないと気付けたことは大きい収穫だった。



一方でWEB制作仕事は性に合ったらしく

死ぬほど、エンドユーザのことを考えろ」

という作業は自分にとって

物凄く楽しい仕事であると知った。



なんとなく総合職就職しなくてよかった。

就職活動に失敗したおかげで、

自分が一生続けたいと思えることを見つけることができた。



業界が変わっても会社が変わっても職種が変わっても

死ぬほど誰かのために考える」という仕事

就き続けれる限り、俺はハッピーだと気付けた。



■安定とは幻想だと知ることができた。



当時、安定した企業、安定した生活みたいなものを夢見たが

会社に頼る生き方は全く安定していないと知った。

たとえ大企業に身を置いていたとしてもつぶれるリスク

リストラされるリスクは大いにあるし、

やりたくもない仕事に何年も就くことになるかもしれない。



総合職として与えられた仕事をいくらこなしていても、

その会社企業人としては最適化されるが、他で通用するかは解らない。

自分の置かれている状況が悪くなっても、

自分スキル客観視できないので、転職するのが怖くなってしまう。



皮肉なことに安定を望んだ選択を続ける結果、

不安定要素が膨らんでいくことになる。



30を過ぎて新卒就活成功組が社内政治とかの影響で

振り回され、仕事を辛そうにしているのを見ると、

就活を失敗して、会社に頼らない生き方を選択できるように

なったことは、すごく良かったと実感している。



人生において、家族が最も大事ものだと気付いた。



なんだかんだで、最後自分を支えてくれたのは

彼女であり、両親であった。0円就活みたいな馬鹿アイデア

支持して「大学院に行ったと思ってる」と言って仕送り

続けてくれた両親と、「お金は渡せないけど、ご飯2人分は

作ってあげる」と言ってくれた彼女には一生頭が上がらないと思う。



就職活動を失敗したおかげで、

自分にとって本当に大切な人に気付けた。

親や彼女に何かあったときは、仕事よりも何よりも

最優先で助けたいと思えるようになった。


―――――――――


あの時、本当に死にたかった。でも死ななくてよかった。

今、死にたいと思っている就活失敗した人、1人でも良いので、

この言葉が届いて前を向いてくれたらうれしいです。



そのうち、どこかで一緒に仕事しましょう。




【追記】

思った以上にコメントをいろいろいただいたので、

ちょっと返信してみます



>足りない若さ嫉妬か?

若さ、羨ましいですよw。若いってだけで、

道が切り開けることたくさんあります

から、色々と考えてやってみたらよいと思います



みんなが解りやすく思い描くルートじゃない所にも、

素敵な人生は転がってると思うので。



大企業のこと、お前何もしらないだろ?

半年くらい前に辞めましたが、

ここ3年くらい働いていた会社は、

業界の最大手企業でした。

中途採用で入れてもらいました)



大企業総合職は、本当にずば抜けて優秀な人もいますが、

多くは普通の人ですし、仕事全くできない人もいました。

そして、大企業で得られる経験は確かにあるのですが

(例えば中小では絶対に受けられないような金額の仕事とか)

一生、好きなことをして食っていくための力は、

中小に居た時に教えてもらったことの方が大きいと思ってます



>運が良かっただけだろ?

たぶん、その通りです。運が良かっただけです。


でも、無事故ではないです。書きませんでしたが、

スーパーブラックに入って1か月で頭はげて辞めたり、

彼女に振られてどん底まで落ち込んだり(半年後に寄りは戻せたけど)、

転職面接で落ちた次の日に、取引先だった知り合いから

仕事の話いただいたりと、紆余曲折は今でもしょっちゅうしてます



なんというか、就活失敗したおかげで、

転び方が上手になったと思うんですよね。

おそらく明日会社クビになっても生きていける感覚とか、

そういうの順風満帆だったら持てなかったと思います



>俺も彼女ほしい



失敗ばかりの人生でしたが、彼女出会えたのは

奇跡でした。こればっかは、本当に運が良かったとしか

言えないです。すみません。一生大事します。

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