中国M5Stack Technologyの「M5Stack」といえば、中国Espressif Systemsのマイコン「ESP32」を採用したWi-Fi、Bluetooth内蔵のLCD付きマイコン開発キットというイメージを持つのではないだろうか。2024年4月にEspressif SystemsがM5Stack Technologyの株式の過半数を取得し、傘下に収めた。これにより両社の関係はより強固になったといえる。
M5Stack TechnologyはLinuxが動作するSBC(シングルボードコンピューター)も販売している。2023年には「Raspberry Pi CM4」を搭載した開発ボード「M5Stack CM4Stack」の販売を開始して話題となった。
そして2024年5月には「M5Stack CoreMP135」(以下、CoreMP135)というSBCを新たに発売した。筆者もCoreMP135を入手したので、今回はこのCoreMP135のスペックを確認し、OSのインストール、そしてLCD(液晶ディスプレー)への画像表示とオーディオ再生を試す。
CoreMP135の概要
CoreMP135はLinuxが動作するSBCだが、M5Stackシリーズでは初めてではない。過去に販売したCM4Stackがある。CM4Stackは本連載でも取り上げているので読んでいただけると幸いだ。
CoreMP135とCM4StackはいずれもLCDを装備し、制御盤内での装置の取り付けに利用するDINレールに装着可能となっており、産業用途を意識している製品だ。両者の製品コンセプトは非常に似ているが、それ以外の機能面では大きく異なる。
CM4StackはWi-FiやBluetoothを装備し、ストレージは32GBのeMMC、メモリーは4GBと、SBCとしてはフル装備であり、ハイスペックといえる。一方CoreMP135はWi-FiやBluetoothを内蔵していない。ストレージはマイクロSDカード、メモリーは1GBと、近年のSBCとしてはかなり非力に感じるだろう。
