39年半ぶり歴史的円安を後押しする新NISAは天下の愚策 海外流出する「円」は年間10兆円規模!

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 歴史的な円安が続いている。円相場は実に39年半ぶりとなる1ドル=162円台の安値圏に突入。7月1日も円売りは止まらず、一時162円80銭まで下落した。次の心理的節目である165円台まであっさり進みかねない勢いである。

 前回162円台をつけた1986年12月は、急速な円高の引き金となった「プラザ合意」の15カ月後。世はバブル景気へと一直線で、同じ162円台でも実際の円の価値は雲泥の差だ。

 通貨の対外的な価値を割り出す「実質実効為替レート」で円を評価すると、2020年を100とした場合、前回86年12月の141.77に対し、直近の今年5月は65.93にとどまる。この間、通貨としての円の価値は半減してしまった。

 改めて「安い円」「弱い円」の現状に嘆息するが、高市首相は「円安ホクホク」の姿勢を崩さない。全額赤字国債による補正予算の成立や、財源は不透明な370兆円成長投資など、高市政権は市場の財政悪化への懸念をあおるばかり。おかげで高市が勝利した昨秋の自民党総裁選直前(10月1日=146円57銭)からナント約16円も円安が進んでいるのだ。

 あまり目立たないが、「新NISA」も円安政策のひとつである。年間投資枠の大幅拡大と、生涯非課税保有限度額を新設した結果、新制度を開始した24年の年間買い付け額は約17兆円、翌25年は約18兆円と順調に推移。口座数は昨年末時点で2826万と、18歳以上の4人に1人が利用するまでに至っている。

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