男女の賃金格差が生んだ歪み
夫はエリートであるプライドが高く、完璧主義でもあり、うつ病と診断されたことを家族にも会社にも話せなかったそうです。
「だから彼女が救いだったんでしょうね。夫は仕事がうまく行っている時は、誰もがうらやむような美女と恋愛関係になる。あの会社は完全なホモソーシャルだから、女は見せびらかすアクセサリー。令和になってもヤツらにとって女はモノなんです。モノだから軽く扱い、心が弱ったから頭が悪そうな女に捕まって癒しを求めている」
夫は心の病や、自信の喪失により自分より圧倒的に「下」の存在の女性に救いを求めたということなのでしょう。
「彼女は、“妻”の私が羨ましくなって、嫌がりそうな気持ちが悪いものウチに置きに来た。暇だから夫を尾行したんでしょうね。
夫は、防犯カメラに写った彼女の姿を見たのに削除して『何も映ってなかった』と言ったんです。私が自分で確認をすればよかったのですが……。
ここまで病んでいる女と恋愛するなんて、夫もおかしい。彼女は私にダメージを与えたかったんでしょうね」
結局、この件は夫がうつで休職することを会社に伝え、1ヵ月の静養生活に入ることを決めてから、事態は落ち着いていきました。しかし証拠の映像を消してしまっているため、再度置きにくるまで待たないと彼女に伝えることはできません。恵美子さんが女性に対してどう対策をすればいいか戦略を練っているうちに、女性が警察沙汰の事件を起こし、女性の両親が実家の山陽地方から上京し、強制的に家を引き払い実家に連れ戻したそうです。
「夫は、この件で深く私に感謝しており、私が願っていた“夫は私に一生頭が上がらない”という状況を手に入れることに繋がりました。夫の社内環境も好転し、うつを伝えたことにより、夫が願っていた部署異動もあり、仕事にも復帰しました。半年間の海外勤務の可能性も高まっており、結果オーライです」
恵美子さんにとって「結果オーライ」ではあるかと思いますが、ある意味“犯人”だった女性のことも気になります。2025年9月26日、国税庁は『2024年分民間給与実態統計』の調査結果を発表しました。男女別の平均給料差に目を向けると、男性は586.7万円(前年比18.2万円増)、女性は333.2万円(17.4万円増)です。男女の給料差は253万円もあるのです。こういう現実を考えると、派遣社員として安価な給料のままだった女性が、将来に不安を感じることに対し、自己責任と言い切ることは難しいのではないでしょうか。
恵美子さんは、「私は母業を最優先するんです。女の幸せとかは、もういいんです」と言っていました。女の幸せ、というよりも、恵美子さん個人が幸せであることが大切だと思います。
今回の調査料金は15万円(経費別)です。
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探偵事務所代表
山村 佳子
横浜生まれの横浜育ち。フェリス女学院大学を卒業し、平凡なOLとして働いていたが、大
学時代に経験した探偵の仕事が忘れられず、一度はあきらめた探偵の道に進むこ とを決意する。5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。お飾りではない、実際の調査経験も豊富な女性探偵として注目を浴 び、テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。 リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/