以後、土居の活躍は止まらない。25年はNetflix映画「10DANCE」で見事な競技ダンスを披露。舞台「黒百合」では物語の起点となる令嬢をはつらつと演じ、話題のドラマ「時すでにおスシ!?」にも出演。先ほどの刑事役は7月から放送される日本テレビ系のドラマ「一次元の挿し木」でのもの。一癖も二癖もある役どころだという。
バレエが人生のすべて 「酒場の女」役が楽しかった
撮影現場でもスッと伸びた姿勢がひときわ目を引く。相対すると快活でさっぱりとした気性が気持ちよく、なにより話が抜群におもしろい。勝手にボーイッシュなイメージを持っていたが、
「いえ、ずっとロングヘアだったし、ボーイッシュな役はよね役までまったくやっていなかったですね。どちらかというと女っぽいというか、毒々しい女とか幸薄い女、みたいな役ばっかりでした」
と、土居はほがらかに笑う。
土居は1992年、福岡生まれ。父は外科医で母は元看護師。父方の家系には教師や医師が多く、3歳下の弟もいま教職についている。土居が生まれてすぐに父が米ロサンゼルスへ転勤となり、土居は2歳までそこで育った。日本に戻ってからは引っ越し人生。福岡から大阪、大分に福岡。幼稚園で3回、小学校でも3回転校している。
「とにかく環境が変わりまくっていたので、変に大人びたというか要領のいい子になったというか。5歳くらいから家で電話を取っては『はい、土居でございます』とか背伸びして言っていました」
転校生は第一印象がすべて。第一声から自分の殻を破り捨て「土居志央梨です!」と大声で挨拶し、ときに一発芸を披露するスキルも身につけた。
土居の人生に大きく影響しているのがこの「転校」と「バレエ」だ。特にバレエは3歳から18歳まで人生のすべてだった。きっかけは大学時代にジャズダンスをしていた母の勧めだ。福岡でバレエ教室を見学して「楽しそうだな」と思った。小5で大阪に越し、「法村友井バレエ学校」に通い出す。当時から身長は160センチほど。骨格的に決してバレエ向きではなかったというが、負けず嫌いの性格が幸いし、とにかくレッスン漬け。小学生時代から数百人はいる在校生のなかから選抜され、子役としてバレエ団の公演に出演した。


























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