同一裁判所内での裁判官の異動はあり得るのでしょうか?

公開日: 相談日:2026年07月09日
  • 3弁護士
  • 3回答

【相談の背景】
民事、本人訴訟、医療事件原告予定。

裁判官の異動や担当部署などについて疑問があります。

【質問1】
色んな裁判官の経歴を見ましたが、同一裁判所内での異動は見かけたことがありません。実際ありえますか?

【質問2】
長年、一般事件を担当してきた裁判官が医療部に配属されることはありますか?
その場合、一から医療の勉強をするのですか?

【質問3】
どの裁判官にあたるかは分からないので、
医療知識の浅い裁判官にあたった場合、当事者は不安になりますよね?
そのために医療事件は原審から合議制なのですか?

1501437さんの相談

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回答タイムライン

  • 弁護士ランキング
    愛知県2位

    【質問1】
    裁判所の中で,民事部から刑事部に異動になったり,併任させられたりすることはありますよ。
    大規模庁ではあまり見受けられないのかもしれませんが,小規模庁(地方の裁判所)では,裁判官の数が限られており,任期中に様々な事情が生じたりしますので,裁判所の中で調整をしないといけないのです。そして,裁判官の経歴において,同じ裁判所の中の異動を公開することがないのだと思います。

    【質問2】
    地方の裁判所では,医療部があるわけではありません。通常通りに事件が配点され,多くは合議事件とされることになるのだと思います。専門事件は医療事件だけではありませんし,どの事件であっても,裁判官は,その事件に必要な勉強はされていると思います。


    【質問3】
    どのような裁判官でも,医療事件を初めて担当することはあります。1回目がなければ2回目以上になりませんし,経験者しか配点できないのであれば,配点できないことも生じてしまいます。そのために,合議事件として,複数の裁判官の経験や視点をあてることを可能にしているのではないでしょうか。合議体は長い経歴を有する裁判長を中心に構成されます。大規模庁のように医療事件の専門部(集中部)が構成されている場合には,より専門的経験や知識を有する裁判官が集中しているわけですから,構成される合議体も,専門性が高いといえるでしょう。
    医療事件は,複雑な案件が多く,期間も長くかかることが多いと思います。そのため,多くの事件では合議事件として取り扱われることが多いと思います。

  • 弁護士ランキング
    滋賀県1位

    お困りのこととお察し致しますので、一般論にはなりますがお答え致します。

    【質問1】
    色んな裁判官の経歴を見ましたが、同一裁判所内での異動は見かけたことがありません。実際ありえますか?

    →はい、あります。実際に、同一地方裁判所において、民事部から刑事部に異動したり、刑事部から民事部に異動した裁判官はいます。

    経歴の表示方法にもよるとは思いますが、同じ「○○地方裁判所」のため、部署名の表示がなければ経歴としては同じように表示されることもあろうかと思われます。

    > 【質問2】
    > 長年、一般事件を担当してきた裁判官が医療部に配属されることはありますか?
    > その場合、一から医療の勉強をするのですか?

    →そのような異動はありますし、むしろずっと医療部にしか配属されないという裁判官は少ないように思います。

    医療専門部がある裁判所は、都市部の大規模な裁判所に限られます。

    傾向として、まだ裁判官になって10年くらいまでの間に、一度は地方や支部の裁判所に配属されることがあるようで、そこでは部が分かれておらず医療も含めて様々な事件を経験するため、そこで医療事件についても経験したり勉強したりする可能性はあります。

    また、中にはたまたま医療事件の経験がなく、医療部に配属されてから勉強する方もいるとは思います。

    > 【質問3】
    > どの裁判官にあたるかは分からないので、
    > 医療知識の浅い裁判官にあたった場合、当事者は不安になりますよね?
    > そのために医療事件は原審から合議制なのですか?

    →裁判官は法律の専門家であり、医療の専門家ではありません。
    したがって、医療部の裁判官だからと言って、医療知識が豊富とは限りません。

    医療に関する知識が必要な主張をする場合には、その文献を証拠として出したり、主張の中で丁寧に説明をしたりする必要があります。
    また、医療知識に関する部分が争点となる場合には、当事者双方が医師を証人として申請し、証人尋問の中で医師証人から裁判官に説明してもらう、というケースや、医師が鑑定人として採用されるケースもあります。

    それでも医療知識に詳しいわけではない裁判官にはわかりづらいので、医療事件は合議体になることが多いのかもしれません。

  • 弁護士ランキング
    栃木県1位

    お困りのことと存じます。


    【質問1】
    色んな裁判官の経歴を見ましたが、同一裁判所内での異動は見かけたことがありません。実際ありえますか?
    ⇨小規模庁内では、民事部から刑事部への移動など部署変更をするケースはございます。実際にそのような裁判官をお見かけしたこともあります。印象論にはなりますが、同一裁判所内での異動は若手の裁判官が色々な事件分野を経験するために行うイメージがございます。

    【質問2】
    長年、一般事件を担当してきた裁判官が医療部に配属されることはありますか?
    その場合、一から医療の勉強をするのですか?
    ⇨あり得ます。
    あくまで一般的なお話となりますが、裁判官が一から医療の勉強をするというよりも、医療集中部では医療事件の審理をする頻度が多いという扱いであるように思います。
    もちろん、医療事件を多く扱う裁判官の方が医療事件特有の進行に慣れていたり(診療経過一覧表の作成を当事者に促したり、専門委員を交えた方がいいかの決断をするなど)、進行上有意な部分はございます。

    【質問3】
    どの裁判官にあたるかは分からないので、
    医療知識の浅い裁判官にあたった場合、当事者は不安になりますよね?
    そのために医療事件は原審から合議制なのですか?
    ⇨医療事件でも事案が簡易、明確である場合には単独の裁判官で審理を進めることもあります。
    合議制になるのは、事案が比較的複雑で、複数の裁判官により検討するのが相応しい事件などである印象です。

    ご参考になりましたら幸いです。

  • 相談者 1501437さん

    先生方

    ご丁寧な回答をくださりありがとうございます。

    私の書き方が悪かったのですが、
    民事から刑事への異動などではなく、民事内での部署の異動のことです。

    ちなみに横浜地裁です。東京程ではないですが、割と大きめの地裁ですし、民事は9部まであります。
    医療集中部は第4民事部、第5民事部が担当しています。

    以前、横浜地裁で一般事件を担当してくれた裁判官が同じ横浜地裁で異動になり、医療集中部に配属されることはあるのかな?と思い、質問いたしました。

この投稿は、2026年07月時点の情報です。
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