2019年8月、栃木県で51歳の男性が自ら命を絶った。約4カ月前、勤めていた葬儀会社から、経費をだまし取った「詐欺犯」だと決めつけられ、懲戒解雇されていた。 【写真】「高級シャンパン用意」ドタキャン詐欺 那覇の飲食店で352万円被害 沖縄 遺族が訴訟を起こすと、裁判所はこう判断した。 「全証拠に照らしても、詐欺に関与したとうかがわせる事情はない」 だが安堵もつかの間、会社側は判決を不服として、改めて「男性が犯人」と繰り返した。「お父さんはやってない」。再び会社と対峙した遺族。ところが待っていたのは思いも寄らない結末だった。(共同通信=助川尭史) ▽昼夜を問わない激務でも「働かせてもらってありがたい」 栃木県で生まれ育った男性は、結婚後3人の子に恵まれた。 「読書にゲーム、スーパー銭湯通いが趣味の、絵に描いたような普通の人。休日には得意料理のトマトパスタを振る舞ってくれて『人様に迷惑だけはか

