「基本のキ「簿記のデータモデル」を学ぼう」でイミュータブルデータについて取り上げたが、これに関わる「イベントソーシング」の考え方について説明しよう。理解しておいて損はないモデリングパターンだ。 ただしそれらは、一部で期待されているような「システム開発のややこしさを克服するための設計手法」として一般化できるようなものではない。そのような対応方法に見合う特殊な要件が一部に存在するという、どちらかというと局所的なノウハウでしかない。この種のパターンをナントカのひとつ覚え的に適用すれば、技術者の成長はかえって妨げられ、システム仕様はカオスに落ち込む。そのことを理解したうえで、賢く活用してほしい。 まずはイミュータブルデータについておさらいしよう。「基幹システムが劣化するとデータ分析が栄える」で説明した「ファクト」がその典型例である。すなわち、受払実績(在庫有高増減履歴)、売上実績(売掛増減履歴)、

