組み込み機器の1/3が当初目標の品質に達していない。機能や性能の未達率は1/4。組み込み機器の不具合のうち最大の要因がソフトで34.2%を占める――。経済産業省が行った「2005年版組込みソフトウェア産業実態調査」の結果です。 組み込み機器の多機能化や複雑化,ネットワーク化によってソフト規模が増大するなか,危機的状況にある日本の開発現場の現状が浮かび上がってきます。同 時に,組み込みソフトの対象であるデジタル家電や携帯電話,自動車といった分野が,技術的にも産業的にも日本にとって重要な位置を占めていることは言うま でもありません。組み込みソフトの品質の維持向上は喫緊の課題です。今こそ,手を打つときです。 品質クライシスから脱する決め手は何でしょうか。一つは合理的で一貫性のあるテストやレビュー/インスペクションの開発現場への定着ではないでしょう か。しかし一方で,テストやレビュー/インスペ

