今治西から22個、常総学院から19個の三振を奪った桐光学園の松井裕樹。一大会の最多奪三振記録は1958年の坂東英二(徳島商)の83個。あと43個の三振を取れるか? 「22奪三振男」こと、桐光学園(神奈川)の2年生左腕、松井裕樹は初戦ですべてを出し切ったわけではなかった。 最終回だった。 無死走者なしから常総学院(茨城)の6番・吉沢岳志と7番・菅原拓那は、続けてベース手前でワンバウンドするスライダーで空振り三振に切って取られた。 ADVERTISEMENT その光景が物語っていたものは、実は、スライダーの「キレ」だけではなかった。 2試合続けてあんな凄い投球ができるわけがない! 松井は、本物か否か――。 初戦の今治西(愛媛)戦で、10連続三振を含む22奪三振という途方もない大記録を打ち立てた松井だが、メディアの間では2試合続けてそんな投球ができるものではない、という見方が大半だった。 8月1

