「古書の買い占めだ」──カナダ企業による不可解な中古本取引について、スイスの放送局「RTS」はそう断言している。 RTSは、スペインメディア「エル・ディアリオ」とドイツ紙「ターゲスツァイトゥング(TAZ)」の調査を掘り下げ、「中古書籍が買い取られ、デジタル化された後、人工知能(AI)の言語モデルを学習させるために利用され、その後、著作権法に準拠するために破棄されている」と伝える。 最初にこの件を暴き出したのは、ドイツやスペインの書店だった。バルセロナ近郊の街バダロナで古本屋を営むマルサル・フォントは、「不可解な書籍を買い漁る、謎のカナダ企業の動向を数週間観察していた」とエル・ディアリオに語っている。不可解な書籍とは、カタルーニャ語のエッセーなど、発行部数が極めて少なく、彼の店で何年も眠っていたものだ。 ときには「1分間隔」で連続して注文が入り、フォントは「ボットが買い付けているのではないか

