このところ、SNSやITエンジニアの集まりで「AI疲れ」「AI鬱(うつ)」という言葉を耳にする機会が増えました。生成AIを使えば仕事が速く、楽になるはずだったのに、なぜか現場が疲弊している。「AIを導入したはいいが、思ったほど効率化されていない」「なんだか、疲れました」という声が複数聞こえてきます。 一見すると矛盾した話です。作業が速くなっているのに、なぜ疲れるのか。しかも、この疲労感はトップダウンでAI活用が推進されている企業ほど強い、という共通点があります。「とにかく何かに使え」と号令はかかるものの、使い方や成果の定義は現場に委ねられる。この構図が、静かに負荷を蓄積させています。 そんな中で「AI疲れ」を単なる新しいツールへの適応疲れと捉えると、本質を見誤ります。結論から言えば、これはツールの問題ではなく、もっと根本的な、仕事の“やり方そのもの”が変わったことによって生じている疲れなの

