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私は敵になりません! - そして引きだされた真相に
「キアラさん!」 矢を口にし、王子の血で口の端を赤く汚したキアラが、火花をものともせずに突っ込んで... 「キアラさん!」 矢を口にし、王子の血で口の端を赤く汚したキアラが、火花をものともせずに突っ込んで行った。 追いかけようにも、それが正しいのかとカインは逡巡してしまう。 彼女にしか、魔術のことはわからないからだ。だから勝算があっての行動なのか、やみくもに突き進もうとしているのかも判断できない。 けれどレジナルド王子は救わなければならない。彼は旗印なのだから。だからキアラの行動が成功することを祈ってはいるけれど。 カインは手を握りしめる。 何も手伝ってやれない。あの火花から守るために触れることすら、彼女の邪魔になる可能性を考えてしまうからだ。 だが今は自分ができることをするしかない。 「射手を探せ! 西側の城壁だ!」 カインの言葉に、あまりの状況に動けずにいた兵士達や騎士達が走り始める。 「門を閉じろ!」 「見張りに合図を送れ!」 騒然とする中、カインはその場から動かなかった。何者かの攻撃が

