名もなく、総じて貧しい高齢者が登場するマンガを描き続けている齋藤なずなさん。孤独死や孤立などシビアな題材が多いにも関わらず、読後感はなぜか胸に明るい希望の種が1粒残る。 自らも79歳で現役として活躍、今も紙にペンで描くアナログな手法から紡ぎ出される物語は、発表されるたびにネット上のみならず、世の中に大きな反響を巻き起こしている。なぜ、齋藤さんのマンガを読むと、希望を感じられるのだろうか。ご本人の生き方と併せて、作品に込められたメッセージを読み解いてみたい。 79歳の現役マンガ家・齋藤なずなさんの代表作『ぼっち死の館』は、ぼっち死=孤独死という衝撃的なタイトルであり、中身も数々の死を扱っているにも関わらず「孤独死や老後の体の衰えが怖かったけれど、この漫画を読んだらなんだかホッとした」「独りで死んでもいいや、と安心した」「なるようになると思えた」という感想が続々寄せられている。 このマンガの舞

