住み始めてから20年以上が経ち、水回りの老朽化をきっかけにリノベーションを検討していたという兼子健さん、順子さんご夫妻。日々の暮らしを楽しむお二人の生活スタイルに合わせて、スケルトンリノベーションにより動線や湿気の問題を解決し、間取りごと生まれ変わった住まいを、リノベーションを担当した「新築そっくりさん」のセールスエンジニア(SE)宮本翔太さんと訪ねた。
リノベーションで実現した理想のスタイル

――リノベーションを検討したきっかけを教えてください。
兼子健さん(以下健さん) この家に引っ越してきてから20年以上が経ち、水回りの老朽化などが気になり始めていました。ただ、検討し始めた当時はすぐにリノベーションをとは考えておらず、宮本さんに相談した際も実施は2~3年後になるだろうと伝えていました。
兼子順子さん(以下順子さん) マンションの別棟に住む友人も新築そっくりさんでリノベーションをしていて、「いつかはうちもフルリノベーションを」というのが夢でした。古くなったところを少しずつ直すより、いちどに悩みを解消しつつ、空間を大きく変更できたらいいなと考えていました。

――リノベーション前のお悩みと、リノベーションの時期を早めた理由について聞かせてください。
順子さん リノベーション前は、お風呂場と洗面所の出入り口が一つしかなく、娘が一緒に暮らしていた時は朝の支度で混み合ったり、ぶつかったりしてしまうこともありました。リノベーションするなら、洗面所への出入り口は二つにというのが希望でした。
健さん マンションは一般的に気密性が高く、あたたかいと考えられていますが、この部屋は1階の角部屋のため、地面と大きな窓からの冷気が気になっていました。湿気がたまりやすいのも悩みでしたね。2~3年先にと考えていたリノベーションでしたが、宮本さんに色々と相談するうちに、どうせなら少しでも早く、長く理想の間取りで過ごしたいと思うようになり、計画を前倒ししました。
注文住宅のような間取り変更を実現 スケルトンリノベーション

――スケルトンリノベーションならではの特徴や、実現してみての感想を教えてください。
宮本翔太さん(以下宮本さん) 住友不動産のマンションリフォーム、スケルトンリノベーションは、各部屋の壁や床、天井、排水管や電気配線などを撤去し、いったん構造躯体・サッシ・玄関ドアのみのスケルトン状態にすることで、水回りも含めてお客様の希望に合った間取りにできます。兼子様の場合は将来を見据えてのリノベーションだったため、床や外周部への断熱工事はもちろんのこと、効率的な家事動線や、ご家族が集まった際に過ごす広く明るい空間をかなえる間取りを提案させていただきました。
健さん 以前は生活動線に無駄な部分が多かったのですが、リノベーションによって移動が少なく便利になりました。たとえば以前は週末に買い出しに行くと、冷蔵庫やパントリーまでキッチンをぐるりと回らなければいけないような間取りでした。リノベーションでキッチンをアイランド式にして、向きを変えたことで食材をまっすぐ運べるようになり、とても効率的になったと感じます。
順子さん 私たちは共働きなので、朝、夫が朝食を作っている時に、私がお弁当を作ります。簡単なものですが、手作りのご飯はやはりホッとしますね。アイランド式にしたことでキッチンに2人で立ってもストレスなく準備ができるのはとてもありがたいです。

健さん 収納に関してもスペースが大幅に増えました。仕事柄スーツの数が多く、収納場所の狭さと湿気に困っていましたが、上部にスリットを設けたウォークインクローゼットや、部屋をまたいでどちらからも開閉できるウォークインクローゼットをつくり、扉も通気性のいいものに変えたことで快適になりました。以前は棚に乗り上げて掃除する必要のあった場所にも階段状の飾り棚をつけてもらい、安全性も高まりました。
順子さん 小さなところでは、電源の位置を変えられたことも良かったです。これまで床の近くだったコンセントの位置をベッドの高さにできたことで、スマートフォンの充電もしやすくなりました。

庭とのシームレスなつながりを生み出す広々としたLDK

――リノベーションを実施してみての思いや、友人からの評価はどうですか。
順子さん 生活動線は以前と比べ随分と良くなりました。リノベーションは多くのことを決断していかなければならないことも大変さのひとつですが、決めきれなかったときに宮本さんが提案してくれた洗面所のタイルも可愛くて気に入っています。相談して本当に良かったと思っています。
宮本さん そう言っていただけると、私もやりがいを感じます。お二人の理想をお聞きし、一つひとつ実現していくプロセスは私自身にとっても楽しく、良い思い出になりました。こうしてリノベーション後のお部屋で、ご夫妻が笑顔で生活されている姿を見ることができるのは、何よりうれしいです。

健さん マンション1階ならではの庭があるため、LDKは庭と一体感のある空間にしたいという思いが前々からありました。和室を減らして区切りをなくし、ベランダと庭と一続きのようなLDKにできたことは、とても満足しています。我が家を訪れる友人たちには、「マンションのリノベーションでここまでできるんだ」と驚かれます。我々の細かい希望を一つひとつ丁寧にくんで、かなえてくれた宮本さんには本当に感謝しています。これからの自分たちの体力や気力を考えると、早めにリノベーションを実施し、こうして快適な空間で暮らすことができて本当に良かったとしみじみ感じています。
「新築そっくりさん」は、住友不動産の手掛けるリフォーム事業。事業開始は1996年、累計受注棟数は17万棟※を超え、リフォームと併せて耐震・制震補強や断熱工事を実施する。築年数が経過し、機能や快適性が低下した古い家を建て替えることなく、家族の命や健康を守る快適な家にすることが可能。 ※2024年1月末現在