犬に吠えられる人の特徴3つ
犬に吠えられる人によくある共通点は、大きく分けると3つあります。自分がその特徴に当てはまっていないかチェックしてみましょう。そして、その原因を探って対策を立ててみましょう。
① 急な動きや不審な動きをする
犬は急な動きや激しい動きをする人に対して、驚いて吠えてしまうことがよくあります。単純に驚いた拍子に吠えてしまうこともありますし、「怖い」「何が起きるんだ!?」という恐怖心や警戒心から吠えることもあります。
こうした時はどちらかというと、相手との距離を取りながら吠えることが多いのですが、あまりにも驚いて反射的に噛んでしまうことなどもあるので、犬の近くで突然素早い動きをしないよう注意しましょう。
人の「恐怖心」は犬に伝わりやすい
犬が苦手な人に多い行動ですが、犬の様子を伺いながらコソコソするような動き、ビクビクしながら触ろうとする不自然な動きに対しても、犬は猜疑心を抱いて吠えることがあります。
犬のちょっとした動きに過剰に反応して逃げ回ったりすると、もっと犬に吠えられる人になってしまいます。犬と上手に触れ合える人に犬をコントロールしてもらいながら触れ合う練習をするといいでしょう。
犬は「予測ができない行動をする人」を嫌う
一緒に生活している家族以外や初めて会う人に対しては、行動の予測がむずかしいため、犬も警戒心や猜疑心を抱きやすくなります。「何をされるんだろう」という不安感で緊張してしまい、人のちょっとした動きに反応して吠えてしまうのです。
特に小さな子どもは唐突な行動が多く、犬に対しても急激に距離を縮めがちです。人に慣れていない犬に対しては、子どもだけで接することは控え、大人が一緒に行動して犬とコミュニケーションを取るようにしてください。
② 大声を出して騒ぐ
大きな声を出したり、騒いだりすることも、怖がりな犬や神経質な犬の警戒心や恐怖心をあおるため、犬に吠えられる人になってしまいがちです。
下記のような声を出すと、犬が不快に感じやすいとされています。
- 男性の低い怒鳴り声
- 女性の高い金切り声
- 子どもの騒ぐ声<
犬は、このような声を出す相手とは出来るだけ距離を取ろうとしますが、それが叶わない場合には吠えたりうなって威嚇することで、自分から遠ざけようとすることがあります。
音に敏感な犬の近くでは、大きな声で騒いだりせず、落ち着いたトーンで話をしたり、声をかけたりするように心がけましょう。
③「長い物」や「大きな物」を持っている
犬は自分や自分の家族や仲間に対して、脅威が及ぶと感じた時や、警戒心を抱いた時に吠えて威嚇します。危害が加えられそうな時などには、「自分たちから離れろ!」と警告を与えるために吠えるのです。
犬からは「危ないものを持っている人」に見える
外ですれ違う見知らぬ相手や自分たちに近づいて来る相手が、武器のようなものを持っていると勘違いしてしまうと、つい吠えてしまう犬も少なくありません。
私たち人間にとっては日常生活に欠かせない物であっても、特に長い物や大きな物、見慣れない物を持つ人に対して犬は警戒心を抱き、犬に吠えられる人になりやすいのです。
そのため、下記の人などに対して吠えてしまうことがあります。
- 傘を広げている人
- 大きな荷物を抱えている人
- 杖をついて歩いている人
トラウマを抱える犬もいる
一般的な家庭犬の場合、基本的に他人から攻撃されることなどはほとんどないはずです。
しかし、これまでに虐待や暴力的なしつけを受けてきた犬の中には、トラウマを抱えているために、それを想起させる物や特徴を持っている相手に対して強い警戒心を持って吠えることもあります。
例えば、傘で叩かれたことのある犬は傘を持つ人を見ると、極度におびえたり遠ざけようと吠えたりする行動をする傾向にあります。
特定の条件で特定の犬に吠えられる人は、その犬の背景に注目してあげる必要があるかもしれません。
犬に好かれる人になるには
犬に吠えられる人は、犬に警戒心を抱かせる声や行動だけでなく、犬の気持ちをうっかり無視して近づいていることも多いため注意が必要です。
逆の言葉で言えば、以下の点を改善してあげると、犬に吠えられない人になれる可能性も高くなります。
自分の身だしなみをチェックする
犬に吠えられる人で多いのが、人間とは違う犬の嗅覚や聴覚などの感覚や、その犬が見慣れない小物を身に着けている点です。
犬が嫌う「臭い」に注意!
犬の嗅覚は人間よりもとても鋭く、臭いの種類によっては人間の1億倍もの嗅ぎ分ける能力を持っているとされています。
そんな犬に対して、「香水」や「他の犬の臭い」をつけたまま近づくと、「何者だ!?」「なんだか変な臭いがするヤツだ!」と警戒心を抱かせてしまうのです。
不審感を与える小物は避ける
- サングラスをかけている人
- 音の響く靴で歩いている人
(ヒールの高い靴など) - キラキラと反射する光り物をたくさんつけている人
上記のような人も、自宅で見る経験がなかった犬にとって「変な物を身に着けている不審な人」と認定され、犬に吠えられる人になりがちです。犬に近づく時は、余分な小物は取り外すことをおすすめします。
犬のしぐさから気持ちを理解する
犬は言葉でコミュニケーションが取れませんが、表情や耳の動き、立ち姿やしっぽの動かし方で、その時の気持ちを表現してくれています。
例えば、「しっぽを振っているから喜んでくれている!」と思って近づいたところ、実はそれが喜びではなく警戒のサインであることも少なくありません。
犬好きだけど犬に吠えられる人の多くは、犬の「嫌だなあ」「こっちに来ないで!」というしぐさを見逃してしまったまま、無理に近づいていることが多いのです。犬が警戒サインを出していないか、しっかりと確認してからあいさつをしてあげましょう。
<犬が警戒している時のしぐさ>
・視線をそらす
・あくびをする
・片方の前足だけあげる
・耳が横や後ろに寝ている
・姿勢を低く構えている
犬のコミュニケーション方法をマネしてみる
人間にも相手をびっくりさせない穏やかなあいさつ方法があるように、犬にも独自のコミュニケーションルールがあります。
例えば、人にとって見れば相手の目を見て話すことは、礼儀や傾聴を示すサインの1つですが、犬の世界では敵意を与えるサインにつながってしまいます。
犬にとってのルール違反1つとってみても、犬に吠えられる人は「犬が怖くてびくびくしながら目を合わせ、恐る恐る触ろうとする」「犬が好きだから目を合わせつつ、勢いよく正面から近づく」など、極端な行動をとってしまいがちです。
見知らぬ人であっても、愛犬であっても、犬の世界ではどんなルールがあるのかを知ると、犬に吠えられる人から抜け出すことができるでしょう。
まとめ
犬と仲良くなりたいのによく吠えられてしまう…、吠えられるから犬が怖くなってしまう…、犬に吠えられる人は、もしかしたら犬に警戒心を抱かせるような行動をしてしまっているのかもしれません。
犬は自分や仲間に危険が及ぶのではないかと感じた時や、驚いた時などに吠えることが多いとされています。「それ以上近づかないで!」と相手に警告を与えるために吠えている場合は、不用意に距離を縮めようとするとより強い攻撃を受ける可能性があるので注意しましょう。
犬と接する時には、ゆっくりとした動きや落ち着いたトーンでの声掛けが大切です。犬に恐怖心や警戒心を抱かせる行動を避け、適切なコミュニケーションを取るようにしてください。