ダイハツの「“すごい”コペン」登場! 軽規格超えた「ワイドフェンダー」×770ccエンジン搭載! 2L並みパワーでめちゃ速い「デカいコペン」 どんなマシン?
ダイハツとSPKによるレーシングチーム「D-SPORT Racing Team」は、ダイハツ「コペン」のラリーマシンでFIA世界ラリー選手権最終戦「ラリージャパン」に参戦しています。昨年とは異なるチューニングが施されていますが、どのようなマシンなのでしょうか。
軽規格超えの「デカいコペン」 オーバーフェンダーで戦闘力アップ!
ダイハツと自動車部品メーカーのSPKは、2024年11月21日から愛知県・岐阜県で開催の、FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」に、ダイハツ軽2シーターオープン「コペンGRスポーツ(以下コペン)」で参戦しています。
昨年のラリーマシンとは異なるようですが、どのようなものなのでしょうか。
ダイハツとSPKではレーシングチーム「D-SPORT Racing Team」を組み、WRCや、TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ、全日本ラリー選手権などのモータースポーツ活動を行っています。
特にWRCでは昨年シーズンの「ラリージャパン2023」では唯一の軽自動車としてコペンで全区間を走破し、JR3クラス優勝(総合順位23位/36台)という成績を収めました。
今年のラリージャパンも相原泰祐選手/萩野司選手のペアで、クラス3連覇を目指して参戦中です。
さて、今年のマシンは昨年のコペンとは違って、前後フェンダーがワイドになっていることがわかります。一体どのような改良が図られたのでしょう。ダイハツ国内商品企画部主査の殿村 裕一氏は以下のように話します。
「今年の参戦は3年目なので、軽自動車でもちょっと理想の性能を追求しようと考えました。
世の中のスポーツカーって、いろいろなメーカーがいろいろなクルマを試してみて、ホイールベースとトレッドの“黄金比”と呼ばれるものがあるみたいなんです。
それに近づけるため、トレッドを片側40ミリ、合計80ミリワイド化してみました。今回はその運動性能を試そうということです」
フェンダー形状はたくましいブリスターフェンダーとなっており、ボディサイドが比較的曲線の多いコペンの存在感を増した形になりました。
ワイドトレッド化を図ったようですが、タイヤサイズはそのまま維持。また全幅が拡張されたことで、軽自動車規格を超えたものとなっています。
一方で、この運動性能を十分に試すにはコペンのパワーアップも必要だったといい、ベースの660cc「KF」型を770ccにボアアップさせ、最大出力140馬力・最大トルク19kgmを発揮。しかも、ラリー競技の特性に合わせたといいます。
「ラリーは峠道を走りますが、道路ってやはり曲がるまで分からないんです。サーキットと違って。ある程度マージンを持って走っているので、どんな状況でも加速していけるようなトルクが重要なんですよ。
ラリーで使いやすいエンジンって、早めに最大トルクになって、ずっと一定という、どこから踏んでも加速できるものなんです。19キロというトルクがどこの回転からでも出るというのが理想です」(殿村氏)
この“黄金比”による効果はすでにあったようで、昨年のラリージャパン2023は豊田スタジアムのコース(豊田スタジアムSSS)で同じJR3クラスで戦ったトヨタ「ヴィッツ」に負けていたのが、今年では「トントン」だったといいます。
ちなみに、今回のラリージャパン2024では開催初日から昨年比で約1.4倍の来場者数を記録するなど活況を見せていますが、コペンでの出場は非常に注目を浴びているようです。
「みんな小さいクルマということで応援してくれて嬉しいです。特に外国の方からのウケがいいです。(軽自動車が)珍しいらしく『(例年通り)年に1回見るのが楽しみだよ』と声をかけてくれるヨーロッパの方もいました」(殿村氏)
唯一の「小さいクルマ」で参戦中のD-SPORT Racing Teamに期待が止まりません。
所詮、スポット参戦。GRコペンはそもそもトヨタがコペンに手を入れてるだろーが。誰もダイハツに期待して無いし、ダイハツはトヨタの軽、小型車開発部門に過ぎない。
770cc にしちゃたんなら黄色ナンバーはマズイでしょ(金輪際 一般道は走りません、でもナンバーは返納しません、っつう事ですか?)