全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
警察庁は2024年度中に全国の警察へ「軽トラック/軽トラ」を整備する方針を明らかにしました。軽トラックは今年度中に整備される予定ですが、一体なぜ導入されるのでしょうか。
警察庁は2024年度中に全国の警察へ「軽トラック」を整備する方針
警察庁は全国の警察に、「軽トラック」を警察車両として初めて導入する方針です。
軽トラックは今年度中に整備される予定ですが、一体なぜ導入されるのでしょうか。
警察官が業務に使用する警察車両には、街中でよく見かける白黒のパトカーをはじめ、覆面パトカーや交通事故の捜査車両、レスキュー車などさまざまな種類があります。
また上空からヘリコプターで人を捜索したり、船舶で海上を警戒したりと自動車以外の乗り物も活用されています。
そのような状況の中、警察庁は2024年度中に全国の警察へ「軽トラック」を整備する方針を明らかにしました。
これまで警察はミニパトカーなど一部の車両で軽自動車を採用していますが、警察庁が軽トラックを採用するのは今回が初めての取り組みです。
なお警察庁の担当者は軽トラックの導入理由や使用目的について、次のように話しています。
「軽トラックは悪路、狭隘路(きょうあいろ)での高い走破性に加え、優れた積載性を有することから、近年頻発する豪雨、地震等の災害発生時に活用することとしています」
2024年1月に石川県で発生した能登半島地震では半島内の道路が一部寸断され、警察や消防などによる救助活動が難航しました。
これを受けて震災後、悪路に強い車両の導入が検討され、このたび全国の警察へ整備される運びとなりました。
基本的に軽トラックの整備は各都道府県警察に1台ずつの予定ですが、大規模災害などの発生後に孤立するおそれのある半島を有する青森、千葉、静岡、石川、和歌山、大分、鹿児島の7県警察には3台ずつ、全国で合計61台の軽トラックが整備されます。
さらに軽トラックの具体的な活用方法について前出の担当者は、次のように説明しています。
「災害時は被災地等における装備資機材の搬送用務、災害時以外は放置自転車等の搬送用務に使用することを想定しています」
災害時にはチェーンソーやエンジンカッター、周囲を照らすための携帯用投光器など、さまざまな資機材が必要であり、軽トラックによる運搬が非常に重要な役割を果たすといえるでしょう。
また上記のように、災害時以外の場面でも役立てられることが期待されます。
そして、実際に使用される軽トラックの車種や仕様などに関して担当者は次のように回答しています。
「車種や仕様、塗色は、幅広い警察活動をおこなうため市販車と同じです。
なお、駆動方式は四輪駆動であり、塗色は各都道府県警察において決めることとしています」
つまりパトカーのような白黒のラッピングではなく、一般的に使用されている軽トラックと同様の外見になるものとみられます。
ただし警察車両であることが一般の人に分かるよう、各都道府県警察が必要に応じて「○○警察」といった文字を入れる場合もあるようです。
ちなみに官公庁や自治体の入札・落札情報を公開するウェブサイトによると、今回全国に整備される軽トラックはダイハツのもので、61台分で6110万4010円。
1台当たりに換算すると100万円程度です。軽トラックは高い走破性や積載性能だけでなく、普通自動車より比較的安価で入手できる点も利点といえるでしょう。
警察車両として軽トラックが導入されることに関してはSNS上で、「めちゃ実用的でいいと思う」「災害が頻発しているので、こういう備えは心強い」「災害時の迅速な対応がより可能になりそう」など好意的な声が複数寄せられています。
またウィンチや電動クレーンなど、後から新たな装備を追加できるという意見も聞かれました。
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能登半島地震での教訓を踏まえ、2024年度中に「軽トラック」が全国の警察で導入されます。
災害時はもちろん通常の警察業務での利用も想定されており、今後軽トラックの幅広い活躍が期待されます。
アクティクローラーなら最強
アメリカでも大人気の軽トラ。
HI⇄LO切替パートタイム4駆とデフロックを備えていれば泥濘地では走破性が高いから地震国には最適(ジムニーは積載量に難あり)
なぜ「ダイハツ」だけ採用?と思ったが、AT(CVT)でもデフロックがつくからではないかと思いました。〈HI⇄LO切替はないけど〉
[スズキキャリーはMTのみ]