スバルは2024年10月3日、「シフォン」の一部改良モデルを発表しました。販売店ではどのような反響があるのでしょうか。

　シフォンは、2016年12月に誕生した軽スーパーハイトワゴンです。

　標準モデルのシフォンに加え、エアロパーツなどでカスタマイズされた上級モデルの「シフォン カスタム」の2種類のラインナップとなっています。なお、シフォンはダイハツ「タント」のOEM供給モデルです。

　現行モデルは2019年7月に登場した2代目で、ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1755mm、ホイールベースは2460mm。

　エクステリアは、標準モデルはシフォンの車名に合った各所に丸みのある親しみやすいデザイン。

　一方でシフォンカスタムはフロントに大型のグリルを採用し、力強い堂々としたデザインと、それぞれ2種類のモデルに大きな差別化が図られています。

　インテリアは広々とした開放感のある室内で、機能面も充実しており、使い勝手の良い空間です。

　またスライドドアには、助手席との間にピラー（柱）をなくした「ミラクルオープンドア」を採用し、スムーズな乗り降りや荷物の出し入れも可能にします。

　パワートレインは、最高出力52馬力を発揮する660cc直列3気筒「KF」型自然吸気エンジンに加え、シフォン カスタムのみ最高出力64馬力のKF型ターボエンジンを設定。ともにCVT（自動無段変速機）と組み合わされます。

　今回発表された一部改良では、主に安全面が変更されました。

　具体的には、車両に搭載されるコーナーセンサーが2個から4個に変更となり、またコーナーセンサー作動時のメーター内表示を変更。

　コーナーセンサーブザーの音量変更機能を追加することで、車両後退時の安全性を高めています。

　さらにシフォン標準モデルの「L」グレードに「ナビ装着用アップグレードパック」を標準装備され、商品力もアップしました。

　新型シフォンの価格（消費税込み）は、標準タイプが148万5000円から、シフォン カスタムが189万2000円からです。

　また今回のトピックとして、シフォンの一部改良とともに派生モデルとしてSUVテイストの「シフォントライ」を新たに設定したことも明らかとなりました。

　シフォントライは、アクティブなデザインや防水加工を施した座席シートなどを備えた、昨今のアウトドア需要に適した1台となっています。

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　シフォンの販売店での反響について、都内スバル販売店営業スタッフは以下のように話します。

「今回のシフォンの改良は、安全面がグレードアップしたというところで、大きな変化というものではないですね。

　シフォンはスバルのなかでも人気モデルですが、最近はシフォントライも登場して、注目度やお問い合わせはシフォントライに向いているのが現状です」

　また別の販売店の営業スタッフは以下のように話します。

「シフォンは若い方から年配の方まで幅広い方にご利用いただいています。

　とくにスライドドアが備わっているので、お子さんがいる方やご年配の方など、『乗り降りしやすい』といったお声もいただいています」

　シフォントライに注目は集まる一方で、スバル人気モデルのひとつとして、シフォンシリーズ自体も絶えず支持を集めていることがうかがえました。

　なお、シフォンの納期について前出の担当者は「現在は2か月程度で12月に間に合うか、1月になるかというところですね」と話していました。