「いやーーーーすべるぅぅう!」 もうすぐ道に落ちてくる「茶色ヤツ」に注意! 危険な“落ち葉”を誰が掃除してるのか
落ち葉の上をクルマで走ると、タイヤがスリップしやすく危険が伴う場合があります。では、そんな落ち葉を誰が処理しているのでしょうか。また、落ち葉の上を走る際の対処法はなんでしょうか。
道路の落ち葉が危険なわけ
秋が深まるシーズンは、山間部だけでなく、都市部でも街路樹などが路上に葉を落とします。
ときには、強風に吹かれて大量の枯葉が散らばることも。
では、そんな落ち葉を誰が処理しているのでしょうか。また、落ち葉の上を走る際の対処法はなんでしょうか。
こうした落ち葉は意外に滑りやすいので、ドライバーにとってはやっかいな存在です。
タイヤと路面の間に落ち葉があると、タイヤのグリップ力がそがれるためスリップしてしまうおそれがあります。
実際に、過去には、熊本県で落ち葉によるスリップ事故が起きました。
このときは、落ち葉で滑ったバイクライダーが路上に投げ出され、走ってきた対向車にはねられています。
また、道路脇にたまる枯葉にも危険が潜んでいます。
枯葉がその下にある側溝を見えなくしていることが多いのですが、知らずに道端を走り、側溝のフタのない部分にタイヤがはまりこんでしまう可能性があります。
さらに、たまった枯葉の下には何があるかわかりません。たとえば、その中に隠れていた枝や石を踏み、タイヤまわりにダメージを受ける危険もあります。
このように、紅葉は美しいものですが、道路に枯れ落ちた葉は障害物となってしまうのです。
とくに雨天時や雨あがりなどにみられる濡れ落ち葉は、より滑りやすく危険です。
その原因は葉に含まれる油分といわれます。
植物の葉は、主にロウとワックスでできたクチクラ層と呼ばれる脂質膜で覆われています。
この膜は雨や乾燥から植物を守るなど、人でいうと皮脂膜のような働きをしています。
しかし、葉が枯れると、雨など水に濡れることでクチクラが分解され、油分が表面に浮き出てきます。
そのため、濡れ落ち葉は水と油分でぬるぬるした状態であり、滑りやすさは凍った路面にも匹敵するといわれています。
また、日陰にたまった落ち葉は乾きづらく、内部の葉が湿っている場合もあるので注意が必要です。
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