約600万円!?「超高級コンパクトカー」が凄かった! まるで「ロールスロイス」な“最高級内装”に称賛の声! 小型で偉大な「激レアモデル」の正体は
「コンパクトカー」と言うと比較的リーズナブルな価格設定のモデルが大半ですが、過去には「プレミアム性」を追求し強いこだわりを持って開発された「超高級モデル」なモデルも存在しました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
「コンパクトカー」なのに「超高級」!?
小さなボディサイズで扱いやすく、街乗りや日常使いにピッタリな「コンパクトカー」は、価格も比較的リーズナブルに設定となっていることが大半です。
しかしその一方で、「プレミアム性」を追求したコンパクトカーも少なからず存在し、中には特に強いこだわりを持って開発された「超高級モデル」もありました。
イギリスを発祥とし、現在はBMWが展開している小型車ブランド「MINI(ミニ)」は、高いファッション性や愛らしいデザインを特徴とするシリーズ。
当初は3ドアのハッチバックモデル「MINI」のみでしたが、徐々にラインナップを拡大し、屋根の開くコンバーチブルや5ドアモデル、クロスオーバースタイルの「MINI クロスオーバー」、ステーションワゴンの「MINI クラブマン」など、今では多彩なモデルを取り揃えています。
そんなMINIですが、2012年5月に登場した限定車「MINI INSPIRED BY GOODWOOD(ミニ・インスパイアード・バイ・グッドウッド。以下、MINIグッドウッド)」は、コンパクトカーとしては極めて珍しく、超豪華に仕立てた内装が特徴。
最高級乗用車ブランドとして名高いイギリスの「ロールスロイス」とコラボレーションした全世界1000台限定のプレミアムモデルで、MINIの内外装がロールスロイス同様のクオリティで仕上げられています。
この斬新なコラボレーションが成立した要因としては、MINIもロールスロイスも共にイギリス発祥のブランドということに加え、両ブランドともBMW傘下という点も大きく関与したといいます。
ちなみに車名に用いられた「グッドウッド」とは「イギリス自動車業界の聖地」とも言われる地名。ロールスロイスのデザイナーであるアラン・シェパード氏が、まさにグッドウッド創り上げたプレミアムモデルということを意味しています。
そんなMINIグッドウッドのベースとなるモデルは、2006年に登場した2代目ミニ(3ドア)のスポーティグレード「ミニ クーパーS」。
エクステリアはロールスロイスの専用色「ダイアモンド・ブラック・メタリック」を採用し、さらにエレガントなイメージをもたせるためにミニ クーパーSのスポーティなボンネットダクトをあえて廃したほか、加飾パネルなどには専用デザインが取り入れられています。
このモデルの真骨頂となるインテリアには、ロールスロイス専用の明るくシックなカラー「コーンシルク・ベージュ」を採用。バー・ウォールナットの専用本木目ウッドパネルには、手作業による加飾も施されました。
また、センターメーター、エアコン吹出口周辺などインパネやセンターコンソール周り、ルーフやドアの内張りなどにもロールスロイス専用の最高級本革が用いられ、カーペットやラゲッジスペース、サンバイザーに至るまで最高級の内装用生地を使用しています。
さらに、スピードメーターの書体までもロールスロイスと同一のものを採用。内外装すべてにロールスロイスの要素が取り入れられた、オーナーの所有欲を高める演出が尽くされています。
このように細部にわたって贅沢な仕上げを施したMINIグッドウッドは、全世界1000台限定でありながら日本国内でも正規に販売され、車両価格は570万円に設定されました。これは当時316万円に設定されていたミニ クーパーSの約2倍近い高額で、まさに「超高級コンパクトカー」と言ってよい存在でした。
※ ※ ※
このMINIグッドウッドは、台数限定という点や高額な車両価格から実際に購入に至らなくとも根強いファンが存在し、SNSなどでは「贅を凝らしたコンパクトカーって良いですね」「これは欲しかった!」「オーナーの満足度は相当高いでしょう」「最新のMINIでもまた作って欲しい」といった、このモデルが欲しかったという人や、高級なコンパクトカーを支持する人からの声が多く見られます。
そのほか、「かつてウッドとレザーによる贅沢な内装が奢られたコンパクトカー『バンデンプラ・プリンセス』を思い出しました」「トヨタの小型車『iQ』をベースに英国アストンマーチンが内外装を高級に仕立てた『シグネット』もありましたね」など、同様の特徴を持つ他のモデルを想起したという意見もありました。
顔写真がない!