今月6日の朝、安来市伯太町に住む知人から1通のメールが届いた。内容はこんな感じだ。「きのう、ガンと揺れる今までに体験したことのない直下型?地震が2回もあってビックリしました」。
こちらも5日の夜、その地震を伝える一報は新聞社の自席で確認していたが、最大震度2と聞いて、ほとんど気にも留めなかった。そこで島根県東部を震源とする翌日のあの地震だ。午前10時18分。知人からのメールが着信してから、わずか47分後の出来事だった。
もちろん、メールを見たからといって何か備えができたということはない。ただ地震には必ず何か予兆があるものだと、あらためて痛感した。
何とか地震を予知できないか、というのが人類の宿願だが、2007年に本格運用された「緊急地震速報」も今のところ、決定打にはなっていない。防災について数々の名言を残した物理学者で、随筆家の寺田寅彦(1878~1935年)は、関東大震災が発生した翌年の1924(大正13)年に書いた「地震雑感」で地震の予知について「もし星学者が日蝕(にっしょく)を予報すると同じような決定的な意味でいうなら、私は不可能と答えたい」と言い切っていた。
一方で寺田は、どんな地震が起こっても耐えられる施設があれば恐ろしくないと指摘していた。確かに耐震技術は進んだが、過信は禁物。適度に恐れながら、備えるしかないのは100年たっても同じだ。(万)













