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オリエンタルランド、「値上げ巧者」次の一手

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オリエンタルランド(OLC)は27日、2017年3月期の連結売上高が前期比3%増の4799億円、営業利益は2%増の1091億円になりそうだと発表した。好調な業績に死角はなさそうにも見えるが、市場予測平均(QUICKコンセンサス)を大幅に下回る予想。東京ディズニーランド(TDL)や東京ディズニーシー(TDS)で実施してきた度重なる値上げが、客足にじわりと影響を与える可能性がある。

OLCは、運営する2つのテーマパーク、TDLとTDSで今年4月から入園料を引き上げた。新しい入園料は、大人向け一日券で以前より500円高い7400円。こうした値上げは、2014年に消費税が引き上げられた時の料金改定を含めれば、3年連続となる。デフレが長引き、サービス各社が価格改定に四苦八苦する中で、客数を増やしてきたOLCは、数少ない「値上げ巧者」と位置づけられてきた。

2017年3月期についても、会社側は入園者数が前年に比べて1%増えるとみており、4月の値上げの影響はなさそうに見える。ただ、今期はTDSの15周年イベントが予定されている。TDLの30周年にあたった2013年度は、テーマパーク事業の客数が14%増えており、それに比べると物足りない数字にも見える。テーマパーク事業は、料金価格の引き上げの効果で増収を予想しているが、弱気な客数予想に値上げの影響が反映されているようだ。

これまでOLCは、値上げで得た資金でアトラクションなどに積極的に投資。値上げ分を補うように満足度を上げることで、客数を増やすという好循環を生んできた。今回も、OLCは決算と同時に、2020年度までに年間500億円ずつ投資する計画の概要を発表した。おもに2020年のオープンに向けてTDL内に「美女と野獣」のアトラクションなどを設置することにあてる。

「15周年」という集客効果は一時的なものにすぎない。継続的に来場者を増やしていくには、効果的なアトラクション投資が欠かせない。値上げの余地が年々狭まっていくなかでは、これまでの経験に頼らない効率性と大胆さのバランスが必要。「イベント」と「値上げ」の乗数効果が息切れする前に、OLCはそのノウハウを身につけなければならない。

(中尚子)

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