メッシを代表に呼び戻したアルゼンチン指揮官、試合後は涙 「最後の最後まで全力を尽くした」任期満了後に退任へ
2026年7月20日 14時40分
スペインが延長戦を制し、2010年南アフリカ大会以来16年ぶり2度目の優勝を果たした。延長後半1分、途中出場のフェラン・トレス(バルセロナ)が決勝点を挙げた。連覇を狙ったアルゼンチンはシュート2本、39歳のリオネル・メッシ(マイアミ)も無得点に終わった。
アルゼンチン紙「Olé」(電子版)によると、12月で任期が切れるリオネル・スカローニ監督(48)は「変化は当然のことで、私はいいことだと思っている。残さなければならないのは、このチームスピリット、選手とファンの一体感、決して壊れてはならない、永遠に続くべきこの感覚だ。協会会長と話すことになるが、そのあとに去ることになるだろう」と、任期満了後に退任する考えを明かした。
スカローニ監督はラコルーニャ(スペイン)やラツィオ(イタリア)で活躍した元アルゼンチン代表DFで、06年W杯ドイツ大会のメンバー。18年W杯ロシア大会後の同年8月に暫定監督、11月に正式に監督に就任し、W杯は22年優勝と今大会準優勝、南米選手権連覇など輝かしい成績を収めてきた。
就任当時、代表活動から離れていたメッシを呼び戻したのも同監督。英紙「ガーディアン」によると、現役時代の同監督はメッシが出場1分足らずで退場処分を受けた05年の代表デビュー戦に出場、翌06年にはW杯初ゴールを決めたメッシを最初に祝福したという縁があり、「メッシは『チームで最初に自分を温かく迎えてくれたうちの1人』と語っている」という。
今大会でも試合直後のフラッシュインタビューで涙を見せるなど、”人情派”で知られる指揮官。「Olé」によると、この日の記者会見でも「今後も指揮を執ってほしいと願う人がいる」と、今後の身の振り方について聞かれて「考えなければならない。こんなに大きなことを(再び)できるのか…」などと返答しているときに言葉に詰まったという。
「ここは、誰もが夢見るような場所。コーチ陣も選手も、最後の最後まで全力を尽くした。誰も、まさかこんな状況になる(負ける)とは想像していなかった。だから、続けるためには一度リセットして、唯一無二のチームをつくり上げなければいけない」。そう言った指揮官は報道陣の大きな拍手で、会見場を送り出された。(写真はAP)
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