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ユニコード戦記 ─文字符号の国際標準化バトル
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- 本の長さ290ページ
- 言語日本語
- 出版社東京電機大学出版局
- 発売日2011/6/10
- ISBN-10450154970X
- ISBN-13978-4501549701
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登録情報
- 出版社 : 東京電機大学出版局
- 発売日 : 2011/6/10
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 290ページ
- ISBN-10 : 450154970X
- ISBN-13 : 978-4501549701
- 商品の重量 : 381 g
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日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
読み応えがある
2018年9月10日に日本でレビュー済み国際規格に携わるということがどういうことなのかが垣間見えた気がする。
文化や歴史を口にするだけでは敵は耳を貸さない。
そのための理論武装や否定に対する提案の用意等々、生半可じゃない戦場だったのね。
さしあたり、本書はタイトルを見てわかるように「ユニコードの入門・解説書ではない」です。
ユニコード自身を知りたければ別の本をさがそう。
本書はユニコードの基本を知っている人なら難くはないと思います。
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IT時代の「文字の国際標準」を握る欧米勢力への挑戦
2025年9月2日に日本でレビュー済みユニコードの実態に迫るドキュメンタリ。
日本がうっかりしていると、すべての国際的規格を欧米に握られ、
臍をかみ、結局は、彼らの手のひらで踊らされる。。
民主主義、自由、博愛は欧米の売り文句だが、
その裏には、過酷な植民地支配を生み出した「白人第一主義」の
牢固とした哲学がある。
あとは、欧米の彼らの野望にどう立ち向かうかだが、
いまの日本の若者にどれだけ気概をもつ方がいるだろうか。。
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いつもニコニコしていた小林さんの血みどろの記録
2011年9月11日に日本でレビュー済みUnicodeやシフトJISを批判するのは容易い。しかしながら、結局のところ我々はそれを使わざるを得ない。まさにそれは「動く」のだ。キレイでも洗練されてもいないけれども、その「動く」ものを使って、われわれは新しいプログラムやサービスを、まさに日本だけではなく、世界に向けて発信できる時代にいる。
私は一時期ジャストシステムに在籍していましたので、ちょうど小林さんとも同時期に同じ会社にいました。そのころの私は専務(浮川初子さん)の直下で、さまざまやプロジェクトにかかわっていましたし、小林さんもこの本にあるように八面六臂のご活躍中だったので、多分数回くらいしか合っていないような気がします。私のイメージの小林さんは物静かで、いつもニコニコしていた記憶しかありませんが、裏では(というよりは本業では)このように血みどろの戦いをしていたのですね。びっくりしました。
まさに闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達のUnicode日本語版、のようなイメージですが、戦うプログラマーと違って、文章を扱うのに長けた当事者本人が時系列で語っていることで、すごい臨場感でぐいぐい引き込まれます。そしてこれはヒデキの最後の戦いの記録でもあります。サンマイクロシステムズとジャストシステムはあらためて偉大な会社だったのだと思います。いえ、ダメな部分も多々ありますが(笑)それでも特定の分野にかけた工数と情熱、そして、その成果はすばらしいものがあると再認識しました。IVSは初めて見たときには、また変な規格を....と思いましたが、本書で意味と成り立ちを再度読んで合点がいきました。
JIS X 2013が現実のものとなり、IVSがWindows/Macに実装されたこのタイミングでの出版はまさにグッドタイミング。今のUnicodeまでの流れをわくわくしながら読みたい方にはオススメです。小林さんとヒデキの戦いを見てみませんか?
読前/読後に文字コードの詳細を見たい方にはプログラマのための文字コード技術入門 (WEB+DB PRESS plus) (WEB+DB PRESS plusシリーズ)をおすすめします。
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大変興味深い。しかし読者を選ぶ本。
2013年4月1日に日本でレビュー済み著者の20年近くにわたる「戦い」を大変興味深く読みました。
しかし、この面白さを本当に解かるためには読者にかなりの予備知識が必要だと思われます。
日本語の文字コードの歴史。78年に始まる漢字の符号化集合のたび重なる改正は何を目的として行われ、その結果何を解決してきたのか。残っている問題は何か。各種のエンコーディングスキームの知識。
90年代に勃興したユニコードの大まかな発展史と技術的詳細。その日本の文字とのかかわりと問題点。サロゲートペアやIVS。それから各国際標準化機関の大まかな知識も。巻末の大量の注釈でさえ、初学者向けではありません。
こういった事柄がひととおり頭に入ってないと、著者がどのような立ち位置で、誰と、何のために戦って来たのか理解出来ないのではないかと思います。
実に面白い。しかし読者を選ぶ本です。
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おりこうさん
2011年9月26日に日本でレビュー済み面白かったのは商用英会話の学習闘争部分のみ
なんか仲間内の本という感じ
そもそものユニコードの位置や全体の見回しが見えずPC素人には不快感のみ
やたら不用意なカタカナが多いのも苦痛、時間とお金の損
書評もあてにならないなぁ
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ユニコードをめぐる作者の個人的な戦いの記録、だが面白い
2011年6月14日に日本でレビュー済みジャストシステムの社員として、ユニコードの会議に参加した著者の個人的な記録です。
ユニコードの発足から普及までの流れを、著者の個人的な友人関係などをちりばめて書かれています。他の本ではお目にかかれないような標準化にまつわるどろどろした内容も楽しめます。
欧米の発音主義で構築された文字コード体系に、アジア系の各種文字が翻弄されながら組み込まれていく過程はとても興味深いものでした。会議のときには批判をするだけでなく対案を出すことが重要、などの実際的な内容もよいですね。
後ろの方に用語集に加えて、著者の個人的な英語勉強方法が実際的で勉強になりました。
ある程度、文字コードの基礎知識があれば十分楽しめます。体系的な内容ではないので、物語として楽しみながら読むのがいいと思います。
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文字コードは常に戦場
2011年8月2日に日本でレビュー済みコンピュータの文字コードといえば、いまやユニコード(Unicode)が標準になった感があるが、本書はその経緯を記した技術書というより、標準化組織の内情を日本人の立場から時系列に記したドキュメンタリーになっている。
小学館で「ドラえもん」の担当編集者だった著者は、40代にしてATOKを有するジャストシステムに転職。それからユニコードの国際会議に参画し、やがて国際符号化文字集合の責任者になってゆく。
本書で印象的だったのは、ユニコードが少数民族の文字まで扱おうとする一方で、その議論に参画するには英会話能力が必須だということ。著者はこれについて、「経済や産業発展のためには、国際標準(まさにグロスタ!)に則った産業基盤の育成が欠かせないわけだが、それはある種の諸刃の剣で、先進工業国がつくった枠組みを盲目的に受け入れる以外に、グローバル化した社会の中での経済や産業の発展はありえないという矛盾がある」(183ページ)と語る。
また、ほとんど海外へ行ったことがない著者が、40代で一念発起して英会話能力を磨く姿には頭が下がる。ただし、「大切なのは、英語のスキルではなく、伝えるべきメッセージをはっきりと持っているか否か」(33ページ)と釘を刺している。
欧米との仕事意識の違いについても言及している。「とくに欧米人が日本人に対してよく抱く疑問は、権限を委譲されているならば、なぜその場で自分で判断しないのかということ。持ち帰って検討するなら、子供の使いと同じではないか」(60ページ)などがそれだ。
ユニコードは、あくまで表記文字を標準化するもので、会話言語を扱うものではないということにも留意すべきだ。ユニコードでは、シフトJISで扱えなかったような漢字まで扱えるが、方言は考慮されていない。
本書の後半で、異体字や東南アジアの少数民族の表記文字に関する話題が登場する。少数民族の表記文字を先進国が標準化していいものなのだろうかという著者の疑問は、大手システムベンダ/SIがBtoCシステムを開発するときにも同じことが言える。
日本の汎用コンピュータは、名前に使われる異体字(渡辺の「辺」や斉藤の「斉」など)を表記するために各社固有の文字コードを使っているが、これをオープン化/Web化する際にシフトJISやEUC-JPにすると、異体字が完全に無視される。異体字の名を持つ人の中には、それにこだわりを持っている人が少なからずおり、こうしたシステム変更に対してクレームをつけてくる。
その気持ちはよくわかる。私の名前の1文字も、JIS第一水準に収録されているにもかかわらず人名漢字であるために、カタカナで宛名表記してくる人/組織/会社が多い。技術者としては、システムの仕様と言い逃れをするのではなく、エンドユーザーのクレームにもっと耳を傾けるべきだと思う。
著者は「システムの設計は、一般にユーザーの存在と要求を前提として行われる。われわれ、システムを提供する側には、ユーザーの要求に応える義務がある」(97ページ)と指摘するが、「しかしまた、潜在的なものも含めて、あらゆるニーズを満たすシステムも、これまた、一般的には存在しない」とも言っている。システム開発の匙加減が難しいのは、こうした背景があるからだ。
私の経験でも、システム設計で文字コードが議論になることが多い。設計段階で文字コードが決まってしまうと、あとで変更するのはまず不可能だからだ。
判断が厳しいのは、せっかくフロントエンド系にユニコードを導入して異体字が扱えるようにしても、宛名を印字するバックエンド系が汎用コンピュータだったり、(本書でも解説されている)「16ビット固定長ユニコード」という誤った設計のフレームワークが採用されている場合である。
さらに、すべてをユニコードで実装しても、エンドユーザーが使用しているフォントが対応していない場合もあり得る。
いずれにしても、こういう文字に絡む議論が起きている現場では、多少時間がかかっても本書の読書会を行うことをお勧めする。
関連書籍として『パソコンは日本語をどう変えたか』(Yomiuri PC編集部)、『異体字の世界』(小池和夫)、『プログラマのための文字コード技術入門』(矢野啓介)も参考になるだろう。
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「非欧米圏の代表選手」として戦った日本人の記録
2011年8月22日に日本でレビュー済み日本は、非欧米の唯一の先進国である(「であった」と言える日がそろそろ来るかもしれないが、当面はまだ。)
そういう立ち位置で、日本は非欧米圏の代表選手として戦ってきた。別に強く望んだわけではないが、否応なしに。それは、第一次世界大戦の戦後処理を決めたパリ講和会議において国際連盟の規約に人種差別撤廃条項を加えるよう提案し米国に蹴られたことに始まる挫折と苦闘の歴史でもあった。
コンピュータで処理される表記言語の統一コード化という、はなはだ文化的ナショナリズムを刺激される分野でも、結局日本人は欧米人の無神経さから非欧米の途上国を守る役割を果たさざるを得ない。そしてまた、そうやって欧米と「戦う」と同時に、日本国内における文化ナショナリズムからのユニコード批判とも戦わなければならなかった筆者の軌跡は、まさに「戦記」と呼ぶにふさわしい。
ハンティントンの言うとおり、日本は独立した文明であり、独自の立ち位置で世界に貢献できる。ユニコードについても、筆者ら日本人の貢献がなければ、かなり西欧中心的な、「いただけない」ものになっていた可能性が高い。
世界で「戦う」ということは、とても素晴らしいことだ。
しかし、それはとても「しんどい」ことでもある。
その栄光と苦痛をともに描いたところに、本書の価値がある。感動した。
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