AKB48元メンバーの“丸刈り告発”に鈴木おさむが言及。「黙っていることが一番損をする」SNS時代の鉄則
AKB48を運営するDHは23日、ファンとの不適切な交際を理由に、花田藍衣(21)との契約を解除した。これに対し花田は丸刈り姿の動画をSNSに投稿し、運営側からの丸刈り強要を告発。運営側は強要を全面否定しており、双方の主張が真っ向から対立する異例の事態に発展している。
放送作家の鈴木おさむ氏は、今回の騒動の真偽そのものは軽々に断じられないとしつつも、いまは「黙っていることが一番損をする時代になった」と見る。そのうえで「個人も組織も、否定するなら早く、自分たちの言葉で発信しなければ、最初に広まった印象だけが残ってしまう時代だ」と指摘する(以下、鈴木氏による寄稿)。

元AKB48の花田藍衣さんが、ラジオ降板の経緯をめぐって、自身のSNSに「丸刈りを要求された」と投稿した。“事実無根”と否定する所属事務所との間で双方の主張が食い違うなか、この騒動はSNS上でも大きな議論を呼んでいる。
このニュースを見ていて思ったことがある。今回の件がどちらの言い分が正しいのか、それは僕にはわからない。当事者しか知らない事実もあるだろうし、第三者が簡単に白黒つけられる話ではない。ただ、一つだけ強く感じたのは「今は、黙っていることが一番損をする時代になった」ということだ。
本人はSNSで、自分の言葉で発信した。昔なら、こういうケースは事務所やテレビ局、週刊誌など、大きな組織を通してしか情報は広がらなかったが、今は違う。一人でも何百万人に届く可能性がある。それほどまでにSNSは個人にとって、とても大きな武器になった。だからこそ、組織の側も否定したことに対して反論されているなら、さらなる反論をより迅速に、自分たちの言葉で伝える必要に迫られていると思う。
もちろん言葉一つで一気に状況が変わってしまうこともある。弁護士と相談し、一挙手一投足について慎重に対応することは大事だ。しかし、今の時代はそれだけでは足りない。慎重さだけでカバーしきれるほど世間は待ってはくれないからだ。
先週みんなが夢中になっていたニュースは、今週にはもう別の話題に変わっている。それほどまでに世の中のスピードは速くなった。SNSにいたっては数時間で空気が変わることも珍しくない。だから、最初に広まった印象だけが尾を引き、後から反論して事実を正したとしても、多くの人には届かないことがある。これは芸能界だけではない。企業も、スポーツ選手も、政治家も同じだ。
否定するなら、早く伝える。違うなら、違うと言う。そして、それを自分たちの言葉で発信する。今はそれができる時代になった。ただし感情的になればいいという話ではない。事実に基づき、冷静に発信することは大前提だ。それでも、黙っていることが美徳だった時代とは違う。
SNSは、時に人を傷つける場所にもなる。でも同時に、自分の正義を、自分の言葉で伝えられる場所でもある。だからこそ、個人も組織である事務所も、その武器を使わない理由はない。今は、慎重さと同じくらい、スピードが求められる時代だ。
自分の正義を信じるなら、熱が冷める前に伝える。その姿勢が、これからはますます大切になっていくのだと思う。

<文/鈴木おさむ>
すずきおさむ●スタートアップファクトリー代表 1972年、千葉県生まれ。19歳で放送作家となり、その後32年間、さまざまなコンテンツを生み出す。現在はスタートアップ企業の若者たちの応援を始める。コンサル、講演なども行っている

写真/産経新聞社
双方の主張が食い違う中で問われる「最初の発信」の重み
慎重さだけでは守れない SNS時代は“速く伝える力”が要る

鈴木おさむ
すずきおさむ●スタートアップファクトリー代表 1972年、千葉県生まれ。19歳で放送作家となり、その後32年間、さまざまなコンテンツを生み出す。現在はスタートアップ企業の若者たちの応援を始める。コンサル、講演なども行っている
【関連キーワードから記事を探す】
中田敦彦の帰国に「税金逃れで出国したくせに」と批判殺到。10年前に当人から断罪された乙武洋匡の率直な視点
SNS「一律禁止」は子供をより危険な場所へ追いやる?山口真由が語るオーストラリアの失敗と親の責任
4年で収入130億ドルの巨大利権。トランプ氏が揺さぶるW杯と、批判の渦にあるFIFAの“過密金権バブル”
「亡きがらをツノに絡ませたシカ」で日本人初の快挙。それでも「写真はあくまで趣味」北海道の高校教師が明かした本音
AKB48元メンバーの“丸刈り告発”に鈴木おさむが言及。「黙っていることが一番損をする」SNS時代の鉄則
この記者は、他にもこんな記事を書いています




















